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ハラユキ氏

「もうダメだ!となる前に つかれない家族のつくり方」

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6月15日(水)コミックエッセイスト・イラストレーターのハラユキ氏による「もうダメだ!となる前に つかれない家族の作り方」と題した講演をZoom配信いたしました。
 家族の家事育児分担とコミュニケーションをテーマとしたコミックエッセイ「ほしいのは『つかれない家族』」の著者であるハラ氏。
ワンオペ育児から様々な体調不良が生じたハラ氏は、ご自身だけでなく、ご主人はご主人で疲れていることに気が付き、家庭に一番必要なものは「夫も私もつかれない仕組み」であると考えるようになります。その後、スペイン・バルセロナに住んだことをきっかけに、色々な国籍・色々なカタチの家族と出会い、彼らを取材していく中で、「うまくいっている家族には共通することがある」と気が付かされました。
その「つかれない家族の共通点」を6つ挙げました。①お互いのことをパートナーだと思っている。②話し合いができる。③自分の役割に満足している。④分担を「性差」ではなく「個人差」で決めている。⑤こだわりがあるもの以外は「時短」「外注」「合理化」している。⑥「大人時間」(子どもなしの時間)を大事にしている。そして、これらの項目について、取材したエピソードや漫画を交えて、詳しく解説しました。
① のパートナーについては、日英の国際結婚カップルを取材した際の「妻は自分のパートナーであって家政婦ではない」というイギリス人の夫の言葉を紹介しました。日本での勤務は長時間であるため疲れているが、「私のことを大事にして!」と主張ばかりするのではなく、相手をリスペクトする気持ちが大切であると説明しました。
② の話し合いについては、フランス在住のカップルの取材を紹介し、いきなり責め立てると“討論”になりがちなので、話し合いの時間を取って“対話”をすることを提案しました。
③ の自分の役割への満足については、何に満足するのかは個人差がとても大きいので、自分の働き方や家事育児の分担をイメージして話し合うことが大切と述べ、「役割はあっても主従関係ではない」という考え方も紹介しました。
④ の「性差」ではなく「個人差」で決めるについては、育児にこだわりや責任感がある夫が自ら望んで育児を担当している日本人カップルの例や、夜型・朝型の生活リズムのタイプで夜中授乳・早朝授乳を分担しているスウェーデン在住のカップルの例を紹介しました。
⑤ の「時短」「外注」「合理化」については、「すべてのことに手間をかけるのが愛情ではなく、愛情を得にかけたいところに手間をかける」という見極めポイントや「つかれないリスト」としてまとめたサービスやグッズを紹介しました。
⑥ の大人だけの時間については、じっくり落ち着いて話し合うために、夫婦デートや子どもが寝た後の晩酌などを提案しました。そして最後に、「つかれない家族のパートナーへの伝え方」についても述べ、「傾聴」「Iメッセージ」「Weメッセージ」のメリットを解説しました。
国内外の家庭の役割分担や多様性に満ちた考え方を知ることができ、疲れないための仕組みと家族を作っていきたいと思えた有意義な時間となりました。


登壇者プロフィール
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ハラユキ氏
コミックエッセイスト/イラストレーター
雑誌、書籍、広告、TV、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に、ダンスガイド『女子が踊れば!』(幻冬舎)、産後クライシス体験を描いた『王子と赤ちゃん』(講談社)、陽気な妊娠出産ルポ『うわばみ妊婦』(マイナビ)、リセットスポットを紹介する『週末プチ冒険はじめました』(KADOKAWA)、スペイングルメ旅を綴った『オラ!スペイン旅ごはん』(イーストプレス)、国内外の多様な家族の家事育児分担を取材した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。『ほしいのはつかれない家族』は現在も東洋経済オンラインで連載中。連載に連動したオンラインコミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰している。
TWITTER:https://twitter.com/yukky_kk
公式サイト:https://suikyo.amebaownd.com




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