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佐野 哲史氏

「大規模災害が起こると、子育てママが困ること10個」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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9月11日(土)佐野 哲史氏による「大規模災害が起こると、子育てママが直面する10個の困りごと」と題した講演会をZoom配信致しました。
近年、異常気象による災害が世界各地で頻繁に発生しています。世界的にみても、自然災害の多い日本。中越沖地震、東日本大震災、2019年の台風19号水害など大規模災害の現場で復旧・復興支援に携わり続ける佐野氏をお招きし、災害時に親が困ることについて教えて頂きました。
冒頭、災害というと地震、津波、水害などその災害の直接的な被害だけをイメージしがちですが、実は一番怖いのは、「都市生活のインフラ破壊」だと佐野氏は言います。通信、交通、ライフラインの破壊により、様々な困りごとが発生。「インフラ破壊そのものによる困難」、「子どもならではの品々の不足」、「心身の不調」という3つのテーマに分けて、10個の困りごとを解説しました。まず、インフラの破壊によって、家族と連絡が取れない、現金しか使えない、トイレが使用できないことを挙げ、多くの実例とともに対応策を提示。子ども用品に関しては、ぴったり合うサイズのおむつや離乳食、アレルギー対応食といった物資はまず手に入らないと言います。普段からの備えは、「満遍なく備えるのではなく、自分の家庭にないと本当に困るものから組み立てると良い」としました。また、不衛生な環境による様々な感染症の発生リスク、薬の不足についても説明。在宅避難の場合の情報の取り方についても言及し、日頃から近所の人と挨拶を交わして顔見知りの関係を作っておくだけでも、災害時には心強く、情報の入りも違うと助言。その他、視聴者からの多くの質問に答えて頂きました。
最後に、火災なら下へ、水害なら上へ逃げるなど、普段から親子で確認しておくことも大切と佐野氏は言います。子どもが中学生以上の場合、現場で大きな戦力になるため、「中学生以上は当事者。役割を持たせ、当事者がいかに取り組むかが大事」とし、子どもも家族の一員として一緒に災害を乗り越えることが重要としました。
現場を経験された方にしか語ることのできない、数々のリアルなエピソード。家庭での備えを見直す貴重な機会となりました。


登壇者プロフィール
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佐野 哲史氏(さの のりひと)
東京都出身。宮城県在住。07年中越沖地震に際し新潟県柏崎市で緊急支援に携わる。
11年東日本大震災では、全国のNPOと日本財団の合同プロジェクト「つなプロ」現地本部長に就任、宮城県全域の避難所調査と人材・物資のマッチングに従事。
同年『復興応援団』設立、農家・漁師等の創業支援と、企業研修等実施による交流人口拡大に取り組む。14年以降は、ご縁のできた被災された方々への取材で得た知見を礎に、企業向け防災にも注力。19年台風19号水害の被災地・宮城県丸森町での経験を経て、20年『自分でやる防災 研究・普及所』を創立。
地震・津波・水害と、様相の異なる3つの大規模災害の現場に居続けている視座から、「自主防災」の重要性と、それを後押しする「実際に被災された方々のみが持ち得る知見」=「超リアル」の必要性を提言している。



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