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佐野 美波氏 × 江藤 真規氏 × 高濱 正伸

「税金から学ぶ! 社会の仕組みとこれからの子育て」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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6月3日(木)現役の財務省主税局職員佐野美波氏、松本篤人氏とママ向けのコーチングスクールを主宰される江藤真規氏をお迎えし、「税金から学ぶ!社会の仕組みとこれからの子育て」と題して、高濱正伸との対談をZoom配信しました。
初めに、江藤氏より保護者を対象とした「税」に関するアンケート結果が報告されました。税金を利用していると感じられる場面は、子どもとの日常生活、親の介護等の身近なシーンであり、最近ではコロナ禍やオリンピックの影響により税金の使われ方をもっと知るべきだと感じられていると述べました。
次に、佐野氏より「身の回りの税とその使われ方」が説明されました。税金が必要な理由は、社会保障、教育、警察や消防などの公的サービスの費用を広く分かち合うため。説明の合間には「公立学校の生徒1人当たりの教育費の公費負担額は?」などのクイズが用意されました。近年、国の財政は歳出が伸び続けている一方、バブル経済崩壊や新型コロナウィルス感染症対応のために税収は伸び悩んでおり、その差を借金である公債の発行で穴埋めされていると解説しました。
さらに、「社会の変化を踏まえた、これからの子育て」をテーマとして、小学生のママである佐野氏と小学生のパパである松本氏から、ご自身の子育てエピソードを交えた話が展開されました。「社会の出来事を当事者としてとらえてもらうために、親としてどうあれば良いか?」「子どもには本当に好きなことを職業にしてほしい。子どもの生きる力を育てるために親ができることは?」という質問に対し、高濱は「社会問題を家庭で会話することが大切。あるべき論だけでは人は動かないので、建前ではなく本音を親が子どもに話すことが大事。」「大好きなことを極めている大人に触れさせると良い。子どもは、モデルができると自分の好きなことを極めていけるので、パパが見て素敵だなと感じる人に子どもを会わせてあげると良い。」と語りました。
最後は「社会的課題の家庭での学びへのつなげ方」。社会課題として松本氏は労働問題、佐波氏は教育格差問題を挙げました。江藤氏は「親の孤立をなくすことにより教育格差を埋めていけるのではと思う。せっかく税金でセミナーや集まる場を企画しても、親がなかなか集まらない。本当に求められている情報やサービスを整える必要がある。」と語りました。続けて、高濱は「お母さんたちがつながること、お母さんがニコニコできることが大切。母親業を考える前に、自分自身のやりたいことを明確にする。哲学、価値観と自信を持っていないと、周囲や教育情報に翻弄されてしまうから。」と述べました。税金、社会課題と子育てをテーマとして、学びの多い時間となりました。


佐野 美波氏(さの みなみ)
財務省主税局 主税企画官
東京大学法学部を卒業し、財務省に入省。国際関係、国の歳出関係(予算、財政投融資)の部署で働いた後、育児休業を取得。その後、組織マネジメントや危機管理、歳入関係 (税収、政府保有株売却)を担当。2017年財務省大臣官房文書課企画調整室長兼業務企画室長、2018年財務省理財局国有財産企画課政府出資室長、2020年より現職。

江藤 真規氏(えとう まき)
株式会社サイタコーディネーション代表取締役/マザーカレッジ主宰
アカデミックコーチング学会理事/公益財団法人 民際センター評議員/一般財団法人教育振興財団 理事
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。2人の娘の子育て経験を通して、親子間のコミュニケーションの重要性を実感、コーチングの認定資格を取得。現在、教育コーチングオフィス、サイタコーディネーション代表として、保護者、教職員を対象とした講演・セミナー、執筆活動などを行う。子育ての孤立化を防ぎ、よりよい子育てに向かうためには「保護者同士のつながりの場」が必要と感じ、2010年春、子育てコーチングスクール「マザーカレッジ」を設立。子どもの主体性・思考力・表現力を育む家庭環境作り、母親の社会的役割を拡げる活動を行っている。
著書は『勉強ができる子の育て方』『合格力コーチング』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ママのイライラ言葉言い換え辞典』(扶桑社)、『母親が知らないとツライ「女の子」の育て方』(秀和システム)など多数。
2019年度文部科学省「男女共同参画推進のための学び・キャリア形成支援事業」委員

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。
公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー、NHKラジオ第一「らじるラボ」の【どうしたの?~木曜相談室~】コーナーで第2木曜日の相談員を務める。



高濱 正伸
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江藤 真規氏
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江藤 真規
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佐野 美波氏
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