4月17日(土)松田 悠介氏 × 竹村 詠美氏による「【留学入門セミナー第1回】そもそも、なぜ海外留学が注目されているの?」と題した講演会をZoom配信いたしました。
前半は不確実性が高く先の見通しが立ちにくい現代においては、子育てで必要なことがこれまでの常識と変わってきたことについて、松田氏よりご講演いただきました。日本経済の低成長による世界との賃金格差や、AI技術の発展や少子高齢化による働き方の変化に伴い、グローバル教育の必要性が多く語られるようになっていることを様々な統計や動画を使って丁寧に説明しました。そして「成長できる環境で成長し、日本そして世界に貢献できる自立した人材になってほしい」と締めくくり、このメッセージは、子どもばかりではなく大人にも送りたいとしました。
後半は、「21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものか?」というテーマについて考えるドキュメンタリー映画「Most Likely to Succeed」の上映会活動をし、著書『新エリート教育 混沌を生き抜くためにつかみたい力とは?』でも話題の竹村氏をお迎えしての対談。竹村氏自身2度の海外留学を経験され、高校生の二人のお子さまを現在はロサンゼルスで子育て中です。大学3年時の初めての留学では、英語の問題から小学生のような扱いを受けるような状態から出発し、コンサルティングの社会経験を経た後の2度目のMBA留学では深い学びを得たと語りました。「留学は目的ではなく手段」であり、多様な人々との直接つきあう一次体験によって、感情でつながりを持つことが大切だと強調しました。
寄せられた「小4の子どもにどのようにしたら、留学に興味をもつようになりますか?」という質問には、「そもそも子どもは、親の思い通りには行かないもの。子ども自身の好きなことを通じて海外経験をもつようにするとよい」と竹村氏は語りました。英語も留学も、子ども自身の内発動機からスタートして、「楽しい!」を大事にしていってほしいと松田氏も締めくくりました。
登壇者プロフィール
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竹村 詠美氏(たけむら えみ )
一般社団法人 FutureEdu 代表理事/一般社団法人 Learn by Creation 代表理事/Peatix.com 共同創業者
慶應義塾大学経済学部卒。ペンシルバニア大学ウォートンビジネススクール修士卒。ペンシルバニア大学国際ビジネス修士卒。
Most Likely to Succeed 日本アンバサダー マッキンゼー米国本社や、日本のアマゾンやディズニーなど外資系7社を経て、2011年にPeatix.com を共同創業。2016年以来グローバルなビジネス経験を生かした教育活動に取り組み、教育ドキュメンタリー映画「Most Likely to Succeed」上映・対話会の普及、2日間に2500名が集った「創る」から学ぶ未来を考える祭典、「Learn by Creation」主催や研修も行う。『新エリート教育 混沌を生き抜くためにつかみたい力とは?』(日本経済新聞出版)を2020年7月23日に上梓。 クリエイティブリーダーを育むための、学習者中心の学びやホール・チャイルドを育む環境をテーマに活動中。総務省情報通信審議会委員など公職も務める。経済産業省の未来の教室での研修採択実績。講演や執筆も多数。
松田 悠介氏(まつだ ゆうすけ)
Crimson Global Academy 日本代表/文科省中央教育審議会委員
大学を卒業後、体育教師として中学校に勤務。その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官、PwCを経て、2010年7月にLearning For AllやTeach For Japan を設立し日本国内の教育課題の解決に取り組む。2018年7月にスタンフォード大学の客員研究員に着任し、あわせて日本人のアメリカやイギリスのトップスクールへの留学支援を展開する「Crimson Education Japan」の代表取締役社長、オンラインのインターナショナルスクール「Crimson Global Academy」の日本代表に就任する。併せて、あしなが育英会・ハッシャダイソーシャル・Learning for All・Teach For Japan等、複数の非営利組織の理事、文部科学省中央教育審議会委員を務めている。著書に「グーグル、ディズニーよりも働きたい『教室』(ダイヤモンド社)」。ハーバード教育大学院 教育学修士、スタンフォード経営大学院 経営学修士。
松田 悠介氏
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松田 悠介
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竹村 詠美氏
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竹村 詠美
竹村詠美
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