10月22日(木)23日(金)「~1年生・2年生のお父さんお母さん集まれ!~ 小学校低学年のうちにしておきたい7つのこと」と題して、花まる学習会 野外体験部 北澤 優太による男女別のZoomライブ配信講演会を開催いたしました。
冒頭、子育ては常に「この先は、どうなっていくのだろう?」という不安を抱えているものとしながら、その「すこし先」を知ることで安心でき、その親の心の余裕が子どもに大きな影響を与えると北澤。
低学年男子に多い「字が雑」という特徴については、自由帳を6等分にして、大きなマスの中に書くようにすると、幼稚園保育園時代にはなかったマスに書くというストレスから解放され、書き順も明確に意識ができ、しかもすぐにノート1冊が終わるので、達成感が感じられると語りました。また、やってはいけないことを禁止する場合、「やっちゃダメ!」というとよけいにやりたくなるのが低学年の特徴。逆に「ここまでならば、やってもいいよ」と伝えることで、ギリギリセーフを狙って「やる」ことに集中する事例を伝えました。
一方、女子の場合には「間違いを嫌がる」「完璧!」を目指して頑張れる半面、失敗を恐れる傾向になりがち。ふつうにできていることを当たり前と捉えずに、言葉に出して認めてあげる声かけが大切としました。
小学校低学年のうちにしておきたいこととして、①数える②音読をする③日々の学習習慣をつける④自分のことを自分でやるように任せる⑤自分で決める経験をする⑥困難を乗り越える⑦実体験をたくさん積むの、7点を紹介しました。
「⑤自分で決める経験をする」について、野外体験でのお土産を購入する場面の事例を語りました。同じ500円の予算で、子どもたちは思い思いに選びます。家族で食べるためのご当地のお米を購入する子、生まれて初めての買い物で、自分が欲しいけん玉と消しゴムを買う子、ご当地プリッツを買ったものの帰りのバスの中で食べてしまう子。大人の考えを基準にすれば「お土産は、留守番をしている家族に」が当たり前だが、お土産の選択には優劣はなく、「それぞれの選択」はそれでいい、自分自身で決めて買うという経験が大事だと強調しました。成長した先には、自分のやりたいこと、やらなければならないことなどを自分で決めていかなくてはならないので、「自分で決める」練習を低学年のうちからしておくと良いとしました。
高学年になる前に経験しておくとよいこと、親として気をつけておきたいヒントが満載の講演会で、参加者のチャットによるコメントも随時寄せられて、双方向のやりとりが大変盛り上がった90分となりました。
登壇者プロフィール
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北澤 優太(きたざわ ゆうた)
花まる学習会 野外体験部
2013年に花まる学習会に入社。出身園である幼稚園教室を8年間担当。野外体験部に所属し、「子どもとの対話を大切にする」をモットーに、年間10,000人以上の子どもたちをサマースクールや雪国スクールなどの花まるグループの野外体験に引率している。
*花まる野外体験https://hanamaruyagai.jp/
北澤 優太
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