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汐見 稔幸氏 × 木村 智浩氏 × 高濱 正伸

「子育てプレミアム対談第1回 しつけについて話そう! 」

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10月14日(水)、「子育てプレミアム対談 第1回 しつけについて話そう!」と題したZoom配信対談を開催いたしました。「子育てプレミアム対談」は、花まる学習会代表 高濱 正伸が子育ての専門家の方々をゲストとして迎え、一つのテーマについてさまざまな視点から語り合うトークセッションシリーズ。第1回のテーマ「しつけ」については、Eテレ「すくすく子育て」でおなじみの汐見 稔幸氏、4児の父でモンテッソーリ教育に造詣の深い木村 智浩氏とともに考え、語り合いました。
 冒頭、「子どもは放っておくと王様になる」と高濱。社会で生きる上でのルールやこの国で生活する際に知っておくべきことは、親として教えるべきだと断言し、それが「しつけ」とされているが、それは各家庭によって基準を決めて良いとしました。しつけの基準は、両親で話し合った結果の覚悟であると重ねました。
 一方、汐見氏は、「しつけ」というのは、着物をあつらえる際に大まかに下縫いをしておくことを言い、本縫いで抜いてしまう下準備である語源から、幼少期に親が与える習慣の学びを、思春期には自らが疑って(しつけ糸を抜くように)ゼロにして、新たに自分の中で本縫いをするように自分の哲学や振る舞いの基準をもつことと語りました。そして、ゆるい仮縫い(しつけ)だと本縫いでずれてしまうし、あまりにも細かくきつい仮縫いだと、糸が抜けなくて、自分の本縫いができないと比喩を用いて説明しました。
 また高濱は、「一生、自分のためになる良い習慣」は、しつけとして大切なこととし、みんなが当たり前にしている歯磨きのように、習慣として身につき、やらないことに違和感を持てるくらいになると良いと伝えました。汐見氏も同感の意を示し、その中でも「命を守ること」が最も大切としました。
 そして「しつけの原則」として、叱ることが必要な場面でも、「どうして、そうしたの?」という子どもの意見を聞きながら叱り、なぜ叱られているのかが理解できるように伝えることや、思春期になれば反抗するのが当たり前というスタンスでいることを汐見氏は訴えました。
 多くのご質問が寄せられ、現役パパである木村氏のナビゲートによる、リアルなパパママの心情に沿った悩みに具体的なエピソードで答えていただいた大変内容の詰まった90分となりました。

登壇者プロフィール
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汐見 稔幸氏(しおみ としゆき)
東京大学名誉教授/日本保育学会会長
1947年大阪府生まれ。2018年3月まで白梅学園大学学長。東京大学名誉教授、日本保育学会会長、白梅学園大学名誉学長、全国保育士養成協議会会長、社会保障審議会児童部会保育専門委員会委員長、一般社団法人家族・保育デザイン研究所代表理事など。 専門は教育人間学、保育学、育児学。現代の父親、母親の育児の応援団長をめざしている。父親の育児のための『父子手帖』を出版したのもその一環。小西 貴士氏らと21世紀型の身の丈に合った生き方を探るエコビレッジ「ぐうたら村」を建設中。
育児・幼児教育関係の最近の著書『「天才」は学校では育たない』2017年(ポプラ新書など)『人生を豊かにする学び』2017年(筑摩書房)『汐見稔幸 こども・保育・人間』2018年(Gakken保育Books) 新田新一郎編 汐見著(学研)など。

木村 智浩氏(きむら ともひろ)
早稲田大学卒業後、ガイアックスにて、営業、新卒採用、広報IR、経営企画、事業立ち上げ(国内トップシェア獲得)等、幅広く経験。現在は、人事・広報IRを担当しつつ、新しい働き方を実現するための組織づくりを推進。2016年には2カ月間、家族(妻・4人娘)で沖縄に短期移住し、自身もリモートワークを実践。「モンテッソーリ教師と語るオルタナティブ教育」はじめオルタナティブ教育、ウェルビーイングに関するイベントを多数開催。4児のパパで、モンテッソーリ教育を学び、小学校ではPTA役員を務める。子どもたちはモンテッソーリスクール、山梨県南アルプス市の体験型学習中心の自由学校(学校教育法一条校、南アルプス子どもの村小中学校)に通う。国家資格キャリアコンサルタント。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。

1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。
公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー、NHKラジオ第一「らじるラボ」の【どうしたの?~木曜相談室~】コーナーで第2木曜日の相談員を務める。


高濱 正伸
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