6月18日(木)、「withコロナ時代 親子で笑顔になる!コーチングレッスン」と題して、京都芸術大学 副学長である本間 正人氏によるZoomライブ配信講演会を開催いたしました。
親子関係には、子どもに「〇〇しなさい!」「〇〇はもうやったの?」とたたみかけるように声をかけてしまう過干渉と、「子どものことは、子ども自身に任せています」という過放任があると、本間氏。周りから見ると、どちらも親から子どもへの「I love you」ではあるが、子どもにとってはどちらにもマイナスな面があるので、その中庸をとるバランスが大切と訴えました。
松下幸之助の「牛を井戸のところまで連れては行けるが、牛に水を無理やり飲ませることはできない」という言葉を引用しながら、子どもとの関わりにおいて、Coaching(子ども自身の自発性や可能性を引き出すこと)の大切さを強調しました。
例えば「勉強しなさい」と言われると、勉強しているふりはするけれど、心をこめて楽しんで学ぶことはできない場合が多い。「学ぶことの面白さを伝えること」が、親のやってあげられることであるとしました。また、いい親子関係が築けるヒントとして、子ども自身が何を好きなのかを観察し、共感的な姿勢で話を聞いてあげること、子どもの興味について教えてもらうという気持ちで声をかけるとよいと語りました。
AIの加速度的進歩する時代の子どもに身につけてほしい力として、①「0→1」の想像力、②人間関係を結び、深める力、③感動して発見する力、④意味づける力の4つを挙げられました。子どもが本当に好きなことは何か、イキイキしている瞬間がどんな時なのかを見つけてあげてほしいと本間氏。
講演中に多く寄せられた質問に温かな回答をいただき、参加されたみなさまからは、「ママたちの子育てに対する寄り添ったメッセージ、どれもとても心に響きました。」「本間先生の愉快なお話に笑っているうちに、あーしまった!やっちゃってたなーの気づきがたくさんありました。今日から何か一つでも始めてみようと思える内容でした。」などのご感想が寄せられました。
登壇者プロフィール
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本間 正人氏(ほんま まさと)
京都芸術大学 副学長/エッセンシャルマネジメント・スクール 副学長/NPO学習学協会 代表理事/らーのろじー株式会社代表取締役
AI やロボットが進化する時代に、人間ならではの能力を開発するには、「教育学」を超える「学習学」の立場に立ち、最新学習歴を更新し続けることが大切。「楽しくて、即、役に立つ」、しかも、学習理論の裏付けがある参加型研修講師として、アクティブ・ラーニングを25年以上実践し、「研修講師塾」を主宰する。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉などの著書77冊。
東京大学文学部社会学科卒業、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学 Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局、NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」「三か月トピック英会話:SNSで磨く英語アウトプット表現術」の講師などを歴任。TVニュース番組のアンカーとしても定評がある。一般社団法人大学イノベーション研究所代表理事、NPOハロードリーム実行委員会理事、一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会理事、一般財団法人しつもん財団理事、などをつとめる。
本間 正人氏
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本間 正人
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