ラインアイコン

高濱 正伸

「【シリーズ】子どもの実力を伸ばす具体策(5)生き抜く力をつけるほめ方叱り方」 高濱 正伸 Part3

こちらの動画は、どなたでもご視聴いただけます。

アイコン 高濱正伸講演会 +

「子どもの実力を伸ばす具体策 (5)生き抜く力をつけるほめ方叱り方」と題し、花まる学習会代表 高濱 正伸による講演を行いました。

まず冒頭で「しつけ」に関する話に触れ、「しつけに正解はない。しつけには、論理的には説明のつかないことや、理屈ではない部分が必ずある」と高濱。子どもが親に屁理屈をこねてきた場合は、「ダメなものはダメ」ときっぱり言い切ることが重要であると強調しました。

「NGな叱り方」に関しては、「〇〇が苦手だねと、できないことにフォーカスしてはいけない」。この様な叱り方をすると、子どもに「自分は〇〇が苦手」という思い込みを作ってしまうのだそうです。
一方、良い思い込みを作ることはとても重要で、高濱自身、小学生の時に「学年でこの問題が解けたのは高濱だけだ」と言ってもらえたこと、「パズルが得意」ということにフォーカスしてくれた先生の一言が今につながる生きる自信につながった、という話に、参加者された皆さまも大きく頷いていました。

また、叱る際にはピシッと力点を絞って叱る「富士山型」が適切なのに対し、お母様達がついついやりがちなのが「八ヶ岳連峰型」だそうです。これは、”何度も叱りのピークを作ってしまう”ことの比喩で、繰り返すうちに子どもが聞き流すようになってしまうので注意が必要という言葉に、思い当たるお母様はドキリとさせられていたご様子でした(笑)

最後は「褒める」ということについて。大切なのは、「お母さんが自分のことをよくわかっている」「いつも見守ってくれている」「知ってくれている」ということを子どもが感じることができるよう、子どもが課題を乗り越えたその時に言葉にしてあげること。一方で、前から出来ていることなどを褒めると「自分のことをちゃんと見てくれていないんだ」と子どもが感じてしまうので、注意が必要だと語りました。

これまで多くの親子に接してきた高濱だからこそ伝えられる「ほめ方・叱り方」の極意。多くの気づきと、日々の子育てに生かしたくなる充実した内容の講演となりました。


登壇者プロフィール
=========================
高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
算数オリンピック委員会理事。2018年7月より、日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。

ロゴ2

子育て・教育の
プロフェッショナルから学ぶ
動画によるライブメッセージ

LINEの友達追加をしていただきますと
無料の新着動画や講演会情報をお届けします

ラインバナー