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岩井 俊憲氏

「アドラー心理学 愛と勇気づけの子育てへの実践」

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8月3日(水)、「アドラー心理学 愛と勇気づけの子育てへの実践」と題し、研修や多くのご著書でアドラー心理学を伝えてきた氏岩井 俊憲氏をお招きし、アドラー心理学を活用した子育てに関するご講演をZoom配信いたしました。
 まず、岩井氏は自身の子育て経験を事例に、アドラー流の子育ての3つの特徴を紹介。「子どもの好奇心やチャレンジを大切にすること」「相互尊敬・信頼をベースにすること」「勇気づけをすること」の大切さを伝えました。なかでも、子どもを尊敬することは「相手の行動にある善意を見つけ、根拠を求めず信じること。」だとして、危険や法に触れない限り、子どもの行動の未知の領域について詮索しないという、親側の「決意・覚悟・忍耐」の3点セットが大事だと語りました。
 また、後半では「兄弟喧嘩への関わり方は?」「人の目を気にしすぎる子どもへの距離感の取り方は?」「失敗や負けることを極度に嫌がる子どもへの対処方法は?」といった参加者からの事前質問をもとに、アドラー心理学の実践方法について紹介しました。
 アドラー心理学で重要な理論として位置付けられる「勇気づけ」の説明で、日本では、否定的な表現や他者との比較をする「勇気くじき」が行われていることが多いと指摘した岩井氏。子ども自身の現在と過去を縦軸で比較し、肯定的な表現を使っていく「勇気づけ」により、子どもの自己価値観が高まり、未来に希望を持って進んでいける子に育つと伝えました。
 さらに、岩井氏は、子どもが困った行動をする場合、「何が原因か?」ではなく、「何が目的か?」をまず考え、解決の切り口を見つけるのがアドラー心理学の方法だと言います。また、多くの親や教師は子どもの良い点を当たり前だと受け止め、ダメな点ばかりに注目する「ダメ出しの達人」になっていると岩井氏。注意・関心を向けられた行動は拡大していくので、そもそも大人はもっと子どもの良い点を見つめ、ダメ出しならぬ「ヨイ出し」をすべきだと語りました。
「まずは親が自分自身を勇気づけましょう。そこから子どもや周囲を勇気づけられるようになる。」と述べた岩井氏。親自身の過去や、子育てを振り返るワークも多く盛り込まれ、アドラー心理学を身近な暮らしに引き寄せて考えられる、有意義な時間となりました。


登壇者プロフィール
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岩井 俊憲氏(いわい としのり)
有限会社 ヒューマン・ギルド 代表取締役/ハリウッド大学院大学客員教授
1947年栃木県生まれ。早稲田大学卒業後、外資系企業の管理職などを経て、1985年、有限会社ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役に就任。アドラー心理学に基づくカウンセリング、カウンセラー養成、各種研修を行っている。主な著書に 『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズ(日本能率協会マネジメントセンター)『人間関係が楽になるアドラーの教え』(大和書房)『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』(かんき出版)『アドラー流 人をHappy にする話し方』(三笠書房王様文庫)『アドラー心理学 愛と勇気づけの子育て』(方丈社)『アドラーが教えてくれた「ふたり」の心理学』(青春出版社青春文庫)『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』(監修、新星出版社)ほか。
資格:アドラー心理学カウンセリング指導者、中小企業診断士、上級教育カウンセラー
専門分野:子育てプログラムの「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」は受講者6万人近くに到達。



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