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原坂 一郎氏

「男の子の育て方に悩んだら聴く講座 ~しつけないしつけ~」

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6月29日(水)に、原坂 一郎氏をお招きして「男の子の育て方に悩んだら聴く講座~しつけないしつけ~」と題した講演会をZoom配信いたしました。
冒頭、原坂氏は、「23年間の保育士経験から、子どもの気持ちを子どもに代わってお伝えします。今回の講座を通して男の子との向き合い方が分かり、イライラが減り、楽しい毎日が送れるようになってもらえれば。」と話しました。

原坂氏は、今回の講座のタイトルにもある「聴く」ということが子育てには重要だと言います。「聴く」の字のごとく、子育ても「目」と「耳」と「心」で子どもの言葉を聴くことが大事。男の子と上手に付き合っていくために重要なことは、「自分が変わる」ことだそうです。変わらなければならないというと、難しいことのようにも思えますが、「変えるのはほんの5%(95%は今のままで)でいい、今日の講演がその5%を変えるきっかけになってほしい。」と強調しました。
では、どこをどのように変えていけば良いのでしょうか。それは、自身の「考え方」と「子どもとの関わり方」。そのために必要なことが、子どもの言葉や特徴を「認める」こと。その「認める」とは、その子のあるがまま受け止めること。つまり、否定をしないということです。子どもの言葉に嘘はなく、相手を信頼しているからこそ本心が言えるので、子どもの言葉に共感し、認める習慣をつけてほしいと話しました。

次に、男の子の特性について説明がありました。まず、「好奇心、探究心、追求心が強い」こと。」例えば狭いところに挟まって出られなくなるなど、お母さんから見ると不思議な行動も、本人にとっては大切なこと。こうした一つひとつのことが成長の糧となり、自己肯定感を高め、非認知能力を育むことに繋がります。さらに、別の特徴は、「4K(危険なこと、汚いこと、競うこと、聞かない)が平気だということ。」これは、諦めるのがいちばん。「諦める」の語源は諸説ありますが、「明らかに認めること」。自分の力ではどうしようもないことは、諦めるとイライラしないで笑顔に繋がると原坂氏は和やかに話しました。

その後の質疑応答では、男の子の気持ちについて、イラストで解説。男の子の頭の中は、半分以上お母さんのことで占めていて、それは「お母さんが、世界一大好き!」という気持ち。幼少期に、短い時間でも一緒に遊んでもらった記憶は、いつまでも残るそうです。無数の優しい関わりがあるお母さんだから、少々子どもを怒ってもいいのです、と原坂氏は明るく視聴者を励ましました。
原坂氏のお話は、具体的なエピソードやユーモアに富み、あっという間に過ぎていきました。元気な男の子の子育てに今日から実践できるヒントをたくさんいただくことが出来ました。


登壇者プロフィール
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原坂 一郎氏(はらさか いちろう)️
KANSAIこども研究所 代表
神戸に生まれ神戸に育つ。1979年 関西大学社会学部卒業。1980年 独学で保育士資格を取得。1981年 神戸市に採用され、当時では珍しい男性保育士に。神戸市に於ける23年間に渡る6箇所の保育所勤務を経て、2004年こどもコンサルタント、笑いと笑顔をキーワードに子ども及び子育てに関するさまざまな研究・執筆・講演を全国で展開。子どもが瞬時に笑顔になって意のままに動くその保育は、メディアからは「魔法の保育」と言われ、「スーパー保育士」とも呼ばれた。現在は、フジTV「バイキング」のコメンテイターや産経新聞で「子育て相談コラム」を毎週連載している。
主な著書に、「男の子のしつけに悩んだら読む本」(2010年)「ハッピー保育アドバイス」(2013年)「読むだけでうんと子育てが楽しくなる本」(2020年)「自己肯定感コミュ力・生きぬく力「非認知能力」を育てる4歳からの親子あそび 」(2022年)等。



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