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加藤 紀子氏 × 青木 悠太氏

「子育てベスト100対談第11回 子どもが『苦手』を乗り越え自己実現する方法」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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6月22日(水)加藤 紀子氏 × 青木 悠太氏による「子育てベスト100対談第11回 子どもが『苦手』を乗り越え自己実現する方法」と題した対談をZoom配信しました。
 シリーズ11回目となる今回は、あおきクリニック院長/昭和大学発達障害医療研究所兼任講師の青木氏をお迎えし、困りごとのある子どもたちが「苦手なこと」を克服し、自己実現する方法についてお話を伺いました。
 冒頭加藤氏は、発達障害の当事者でもある作家の方や、精神科医の方々の言葉を引用し、「子どもが大人になった時、何も子どもにさせなかったから、何もできない状態になってしまう。親は、これを避ける必要がある。」と解説。目の前にいる子どもの発達障害について正しく知り、困っていることを具体的に言語化して対応することで、子どもの自信は高められると語りました。
 次に青木氏が、発達障害の診断には、ICD、DSMといった国際的に利用されている診断基準を用いることを説明。その上で、親は子どもに「発達障害」のラベルを貼らないことが重要だとしました。「発達障害」という言葉のイメージによる思い込みや偏見は、実際の具体的な情報(個々の様々な困りごと等)を見えにくくしてしまう恐れがあると述べました。青木氏は、どんなことが「苦手」なのかを知ることで、脳で起こっていることが分かるとし、トレーニングを通して「苦手」を克服することが可能だと話しました。続いて「注意」「作動記憶」などといった脳の機能について解説し、トレーニングの具体的な方法を紹介しました。
また、発達障害でも社会生活上問題のない人や、社会的に活躍している人に共通する特徴として「実行機能(やり抜く力)」が高いということ、そして「実行機能」を家庭で育てる方法について説明しました。
最後に青木氏は、発達障害の有無にかかわらず、子育てにおいて重要なことは「実行機能」「自己肯定感」の2つを高めることだと強調しました。脳の中で起こっている「苦手なこと」を分析し、トレーニングすることで、子どもの困りごとを減らすことが可能だとわかる、大変貴重な時間となりました。


登壇者プロフィール
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加藤 紀子氏(かとう のりこ)
教育ライター
1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、子どものメンタル、子どもの英語教育、海外大学進学、国際バカロレア等、教育分野を中心に「プレジデントFamily」「ReseMom(リセマム)」「NewsPicks」「ダイヤモンドオンライン」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。このたび、『子育てベスト100』を上梓。高濱 正伸が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな!』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめあげた力作である」と評して話題となっている。

青木 悠太氏(あおき ゆうた)
あおきクリニック院長/昭和大学発達障害医療研究所兼任講師
2007年東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部附属病院初期臨床研修・東京大学医学部精神神経科後期臨床研修修了。キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所(英国)、ヴェローナ大学医学部精神科(イタリア)で地域精神医療を学ぶ。東京大学大学院にて博士(医学)取得。日本学術振興会海外特別研究員としてニューヨーク大学医学部児童思春期精神科(米国)にて博士研究員。2017年より昭和大学発達障害医療研究所講師。国際自閉症研究会議若手科学者賞、日本生物学的精神医学会学術賞など受賞。発達障害に関する講演を司法研修所・大学・国立研究センターなどで行う。分担著書に『Oxford Textbook of Attention Deficit Hyperactivity Disorder』(オックスフォード大学出版局)などがある。


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