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鈴木 久夫氏

「子どもを自立させる 管理しない子育て」

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5月12日(木)塾「クセジュ」最高顧問である鈴木 久夫氏による「子どもを自立させる管理しない子育て」と題した講演をZoom配信いたしました。
 塾で30年間学習指導をしながら、親と共に究極の子育てを考える活動をしている鈴木氏。自身の経験から、「伸びる(=人間的な成長を伴いながら高い学力や教養が身に付く)生徒の条件」を2つあげました。1つ目は「自立と自律」、2つ目は「知的好奇心」。1つ目の「自立」は当事者意識を持って自主的に行動する力、「自律」は自主的に努力や我慢する力。つまり、誰かが見ているかなどの他人の評価に依存せずに勉強に取り組む子であると説明しました。2つ目の「知的好奇心」とは、数学などで問題が解けないことがあったとしても、それ自体を楽しむことができる子などの例をあげました。
「自立」のメカニズムについて、3つのキーワード「レジリエンス」「メタ認知力」「親の接し方」を紹介。この「親の接し方」については、子どもが失敗した時にとがめたり否定したりすると子どもは失敗に恐怖心を持ちチャレンジしなくなるので、失敗しても子どもに寄り添うことが大事であるとしました。そのために、「子どもが元気に育っていれば嬉しい」という気持ちを忘れないでいることを提案しました。
また、アドラー心理学の「原因論ではなく目的論で考える」という視点を紹介。次から次へと子どもへの心配が続いてしまう親は、無意識のうちに「子どもを心配することが目的」となっていると説明しました。そして、子どもは「いつまでも親に依存させたい」という親の要求を無意識のうちに受け入れ、問題行動を起こしていると続けました。この潜在意識のメカニズムを親が自覚するだけで、子育ては変わっていくとアドバイスしました。
最後に、子どもの「自立」のためには、起こってもいないことを先に決めつけて不安にならないこと、心配事があったとしてもそれは子どもの「能力」ではなく「状態・段階」と捉えること、関心のエネルギーを親自身にも向けることなどをあげました。「知的好奇心」を育むためには、学ぶことそのものが楽しいと思えるような環境を用意することが大切だと強調し、小学生の間は特に自然に触れて五感を研ぎ澄ますことが大切であると解説しました。
親は子どもの心配事が尽きないものですが、この講演で足りていないものを求めるよりも、親が今足りているものや自分自身に目を向ける姿勢を持ち、子どもの「自立・自律」や「知的好奇心」を伸ばしていく子育てをしたいと思えた有意義な時間となりました。


登壇者プロフィール
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鈴木 久夫氏(すずき ひさお)
株式会社クセジュ代表取締役/塾クセジュ最高顧問
東京理科大学在学中より、塾クセジュの講師として活躍する中で、創業者である管野淳一の教育理念に感銘を受ける。
大学卒業時に大手企業の内定を辞退し、株式会社クセジュに入社。講師として約30年間にわたり教鞭をとる。
2011年より、管野氏とともに共同代表となり、2016年より代表取締役に就任。
2021年に代表を退任後は最高顧問を務める。プライベートでは三児の父親でもある。
著書「子どもを自立させる 管理しない子育て」(幻冬社)



鈴木 久夫氏
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