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磯崎 園子氏

「絵本ナビ編集長に聞く 子育てが楽しくなる絵本のはなし」

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 4月26日(火)磯崎 園子氏による「絵本ナビ編集長に聞く 子育てが楽しくなる絵本のはなし」と題した講演をZoom配信いたしました。
 初めに磯崎氏は、「今世界で起きていること」について触れました。親子で絵本を読むことで、子どもたちが抱えている不安や緊張を表に出し、それを大人が受け止めるためのきっかけに繋がると述べ、平和や戦争をテーマとした様々な絵本を紹介しました。加えて、翻訳された絵本から世界共通のユーモア感覚などを実感したりするように、絵本には「共通言語」としての側面があると伝えました。また、大人になっても残っている「記憶」も絵本の魅力の一つだとして、ふとした瞬間によみがえる「記憶の断片」の味わい深さについて語りました。更に磯崎氏は、たとえ記憶に残らないとしても、赤ちゃんの時から絵本を読んであげることをお勧めしたいとし、その理由について、「赤ちゃんにとって絵本は刺激の一つ」であり、「赤ちゃんの反応や成長を観察できる、大人にとっても大事な時期」だからと伝えました。続いて、絵本に対象年齢はあるのかということについて話しました。磯崎氏は、基本的に絵本の読み方は自由とした上で、「その年齢でしか感じられない感覚や反応」は確かにあるとし、年齢による特徴と絵本との関わり方を説明しました。0歳から2歳は、感覚的に本能的に絵本を楽しむ時期。3歳は、絵に集中しながら、聞こえてくる言葉の響きや物語を堪能する時期。4歳は、周りへの気遣いを見せたり急に癇癪を起こしたりと、本人も戸惑うほど感情が複雑化してくる時期。5歳は、絵本を空想の世界だと意識しながら深く味わうことができる時期。それぞれの時期にお勧めの絵本を挙げ、その内容を、絵本ナビに寄せられた反響などを交えて詳しく解説しました。
 講演後の質疑応答では、「子どもが絵本に興味を示さない」「出産・入園・入学祝いにお勧めの絵本とは」などのご質問にお答えいただきました。絵本は、「ママの気持ちを落ち着けるため」、また「密度の濃い親子の時間を作るため」など幅広い役割を担う、頼りになる存在なのだと感じられ、大変有意義で、温かな講演会となりました。

登壇者プロフィール
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磯崎 園子氏(いそざき そのこ)
絵本ナビ編集長
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、絵本ナビコンテンツページの企画制作・インタビューなどを行っている。大手書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、絵本ナビのサイト内だけではなく新聞・雑誌・テレビ・インターネット等の各種メディアで「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信している。著書に『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)がある。絵本ナビにて「編集長の気になる1冊」他、連載中。

※絵本ナビ
https://www.ehonnavi.net/
※Twitter
https://twitter.com/isozakisonoko
@isozakisonoko


磯崎 園子氏
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磯崎 園子
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