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石井 志昂氏

「不登校新聞編集長に聞く 学校に行きたくない子どもとのつきあい方」

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 4月12日(火)石井 志昂氏による「不登校新聞編集長に聞く 学校に行きたくない子どもとのつきあい方」と題した講演をZoom配信いたしました。
 石井氏は、子どもが不登校になったら「地図に沿った対応」をすることが最も重要だと述べ、「心が回復するまでの地図」(心療内科医 明橋 大二氏作成)という資料を示しました。これは、子どもに表れる症状ごとに以下の4段階に分けられた図で、それぞれの段階について詳しく解説しました。①身体症状②感情の噴出③言語化④親離れ。まず①について、身体症状は心が回復するための第一歩と捉え、身体症状が出ないよう環境を調整する必要があると述べました。②では、罪悪感や焦燥感などの感情が出て、子ども本人にもコントロールできないと言います。石井氏は、子どもを否定せずに付き合い続けることで、愛情が時間をかけてしみ込んでいくと述べ、この場合の愛情とは自己肯定感とも言い換えられるとしました。③では、不登校になった時の気持ち、思想的なことなど、いろいろ話し出すと言います。必ずしも賛成しなくても良く、最後まで聞き続けることで、親離れ(自立)の段階へと移っていくと説明しました。
 後半では参加者からの質問に回答しました。「子どもが学校にほとんど行けず不安」という質問に対し石井氏は、まずは親が不登校の子を持つ仲間を見つけ、「不登校のその後」に詳しくなることで、実践的な道筋が見えてくると伝えました。「周りの不登校の子は夢中になれるものを持っているようだが、自分の子どもはゲームやYouTube以外何もやりたいことがないので心配」という質問に対しては、子どもがやりたいと思っているゲームとYouTubeを大切にしてあげることで、子どもの今の精神状態や学んでいることが見えてくると伝えました。その他、「入学式当日に『先生が怖い』と言い、翌日から行き渋る場合」「中学校では欠席が内申書に響くと思うと不安」など様々な質問に回答しました。「心が回復するまでの地図」に沿う対応を知ることが、子育てにおいて心強い支えとなることが理解でき、大変有意義な時間となりました。

登壇者プロフィール
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石井 志昂氏(いしい しこう)
『不登校新聞』編集長/代表理事
1982年東京都生まれ。中学校受験を機に学校生活が徐々に合わなくなり、教員、校則、いじめなどにより中学2年生から不登校。同年、フリースクールへ入会。19歳から日本で唯一の不登校の専門紙である「不登校新聞」のスタッフとなり2006年から編集長、2020年からは代表理事も務める。著書に「『学校に行きたくない』と子どもが言ったとき親ができること」(2021年・ポプラ社)


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石井 志昂
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