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加藤 紀子氏 × 正頭 英和氏

「子育てベスト100対談第8回 「世界TOP10ティーチャーに聞く!令和の時代に必要な『問いを立てる力』」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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 1月31日(月)加藤 紀子氏 × 正頭 英和氏「子育てベスト100対談第8回 世界TOP10ティーチャーに聞く!令和の時代に必要な『問いを立てる力』」と題した対談をZoom配信致しました。
 正頭氏は、立命館小学校でゲーム「マインクラフト」を活用したPBL(Problem Based Learning:問題解決型学習)授業をされ、“教育会のノーベル賞”と呼ばれる「Global Teacher Prize2019(グローバルティーチャー賞)」を日本で初めて受賞されました。
 はじめに加藤氏より、「質問」「発問」「問い」の違いを説明。「問い」とは、問う側も問われる側も答えを知らないものであり創造的対話を促すトリガーとなること、「問いを立てる力」とは自ら課題を見つける力であると語りました。問いを立てる力を育てるために家庭でできることとして、大人の発話は2割程度にとどめることが重要と強調。大人はつい子どもに何かを教えたり解決してあげたくなるが、子どもの話に耳を傾けることで子どもの問題解決の能力や問いを立てる力が育つと解説しました。また、読み聞かせやアート鑑賞なども、正解がなく自由に掘り下げられるので、問いを立てる力を育てるきっかけになるとしました。
次に正頭氏は、教育は「知識習得」から「体験」へシフトチェンジしていると説明。これまでは知識量が多い方が良いとされてきたが、現在は個人の知識量の差はスマホ1台ですぐに埋められるようになり、「問題解決力」より「問題発見力」が求められるスキルであるとしました。
 子どもの「問題発見力」を伸ばすには、子どもの学習に対して大人が「丁寧に書けたね!」「えらいね!」と評価をするのではなく、「面白いね!」と子ども以上に興味・関心を持つことが肝要。また、子どもの発信を問いに変換し、調べてみよう、作ってみよう、試してみようなどのアクションを起こした具体例を話されました。
 また「子どもが“次はどうすればいいか、何をすればいいか?”と尋ねてくる。自分で考えてみるように伝えても、うまくいかない」「子どもには好きなものや没頭するものがないようだ。没頭するものはゲームでもいいのか?」などの寄せられたご質問にも回答しました。
 ICTの進歩ですぐに疑問の回答を即座に検索できることになった現在、与えられた問題に対して正確に問いを導く従来の学習ではなく、自分で問題を発見する力が求められるようになっていること、そして、その力を育むために周りの大人ができることについて具体的に学ぶことのできた有意義な時間となりました。

登壇者プロフィール
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加藤 紀子氏(かとう のりこ)
教育ライター
1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、子どものメンタル、子どもの英語教育、海外大学進学、国際バカロレア等、教育分野を中心に「プレジデントFamily」「ReseMom(リセマム)」「NewsPicks」「ダイヤモンドオンライン」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。このたび、『子育てベスト100』を上梓。高濱 正伸が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな!』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめあげた力作である」と評して話題となっている。

正頭 英和氏(しょうとう ひでかず)
立命館小学校 主幹教諭/Globlal Teacher Prize 2019 Top10
大阪府出身。Minecraftを活用した授業が認められ、2019年のGlobal Teacher Prizeにおいて、世界150ヵ国以上、3万人のエントリーの中から、日本人小学校教員初となるTop10に選ばれ、「世界の優秀な教員10人」となる。全国の教員研修や企業と授業を一緒に作るなどの活動に取り組んでいる。主な著書に「世界トップティーチャーが教える 子どもの未来が変わる英語の教科書(講談社)」などがある。


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