12/20(金)、「パートナーシップは想像力〜パパのモヤモヤとママのホンネ〜」と題して、さら助産院院長の直井 亜紀氏と、花まる学習会代表 高濱 正伸によるトークセッションを開催致しました。(以下、敬称略)
はじめに、直井氏より、幸せな夫婦関係でいるためにつかむべき男性のモヤモヤと女性のイライラポイントの傾向について解説。直井氏は実際の国際調査を参照しながら、育児中の女性にとって最も夫にしてほしいサポートが「ゆっくり話を聞く」ことにも関わらず、男性は共感的に話を聞かない傾向にあることに言及。また、母親は無償の愛を与えるべきという考えが多いことに触れ、「与えるだけではエネルギーを失ってしまう。専門家によるケアや、父親からの育児・家事のシェアが大事」と強く訴えられました。
また、夫婦のパートナーシップをテーマにした様々なトピックについて、直井氏と高濱がトークセッションを行いました。例えば、「男性・女性の意識改革」というテーマ。直井氏は女性のほうこそ意識改革が必要だとして、「男性は家事なんか無理だという風に考えるのではなく、人間として大事なことだという風に考えることが大事」とお話になりました。また、高濱は「そもそも男女で見ているビジョンが違う中で、いかに相手に伝えていくかというコミュニケーションが大事」と語りました。
さらに、トークテーマは近年よく知られるようになった「イクメン」の話へ。高濱は「大事なのはお母さんに想いが向いているかどうか。お母さんをニコニコさせるんだ、という心を大事にするべき」と語り、直井氏は実際にあった事例を紹介しながら、「育休というだけでお母さんに目が向いていないケースもある。まずはお母さんの話にしっかりと共感することが大事」と語られました。
答えがないからこそ難しい、夫婦のパートナーシップ。直井氏は「お母さんが幸せになれない社会は幸せにならない」と訴え、お母さんが幸せであることの重要性を改めて感じることのできる講演会となりました。
登壇者プロフィール
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直井 亜紀氏(なおい あき)
さら助産院院長(助産師)
埼玉県内小中高校をはじめ、県内外にて「いのちの授業」の講演実績多数。その他専門職対象の研修講師や企業セミナー講師実績あり。 ☆第39回母子保健奨励賞受賞 ☆「いのちの授業」の活動は、いままで読売新聞「彩人伝」をはじめ、新聞(朝日・日経など)・NHK首都圏ネットワーク・NHKニュース845など、マスコミ多数掲載。
高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
花まる学習会 代表
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック作問委員。2018年7月より、日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。 障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。 公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。 ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。 「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
高濱 正伸
高濱 正伸
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直井 亜紀
直井 亜紀
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