「さわがないで! 静かに!!」
「こんなに散らかして‥‥片付けなさい!」
「なにがイヤなの? 」
「なんで、みんなと同じことができないの? 」
子どもの行動は、大人にとってわからないことだらけ。
親はついイライラしたり叱ってしまうものです。
お友だちとの距離感や相手の気持ちを読み取ることが苦手、不安や緊張を感じやすい、集団参加が苦手、じっとしていられないなど、いわゆる発達の特性がある子どもは、どうしても叱られる回数が増えてしまいます。
お子さまの社会適応を促したり、発達特性を活かす子育てを模索されている親御さんであっても、お子様が心配なあまり、苦手なことや出来ないことに目が行き、ついつい「あなたのここがダメ」というメッセージを送ってしまいがちです。発達支援の施設の職員ですら、つい悪い所ばかり声がけしてしまうことがあるのです。
今回は、発達の偏りのあるお子様の認知能力や非認知能力を支援する「放課後等デイサービスFlos」での、20年間のノウハウが凝縮された3種の絵カードを紹介使って、ご家庭で”親と子が笑顔で関わる発達支援の方法”をお届けいたします。
「おうちのおやくそくカード」
親御さんからの質問で一番多いのが「しつけ」や「叱り方」についてです。このカードは、お子様におうちの決まるごとを教えて、どうやったら褒めてもらえるのかを一緒に考えるためのカードです。親子で笑いながら、おうちの約束を視覚化して、お子様の成長を助けることができます。
「がっこうのおやくそくカード」
小学校に入学すると自主的に守るべき暗黙のお約束が一気に増えます。保育園や幼稚園では許されていたルールも変わります。不安や緊張を感じやすいお子様にとっては、小学校に通う前にこのカードで練習しておくことは大きな助けになります。親子で楽しくルールを確認しましょう。
「きもちのことばカード」
お子様の中には、自分の気持ちがよくわからなかったり、誰かに伝えることが得意ではなかったりする方もいます。家では話せていても学校では話せない。1対1なら楽しく過ごせても集団だと緊張してしまう。また、楽しいときも大騒ぎしてしまったり、興奮しすぎて場を台無しにしてしまったりする子もいます。このカードは、そんな子どもたちの自己表現を助け、親子で話し合いながら適切な感情表現を学ぶことを助けてくれます。
これら3種類のカードは、子ども達の悪いところを指摘するのではなく、良い行動を一緒に確認し、どんな風に褒めてもらいたいかを笑顔で話し合い、子どもが自主的に良い行動を始めていけるように工夫して作られています。可愛らしいイラストは、適切な行動を直感的に理解するのを手助けしてくれ、親が子どもに何度も声掛けをしなくても、子どもが自らやるべきことに気づくことを助けてくれます。親子でカード遊びをしている感覚で、楽しく社会で生きていくためのソーシャルスキルを学ばせることができます。ぜひご覧ください。
登壇者プロフィール
=========================
高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
花まる学習会 代表
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
1993年「花まる学習会」を設立、会員数は23年目で20,000人を超す。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー。武蔵野美術大学客員教授。環太平洋大学(IPU)特任教授。「情熱大陸」などTV出演多数。
佐藤 暢昭(さとう のぶあき)
花まるグループ NPO法人子育て応援隊むぎぐみ 副理事長
花まる学習会の埼玉エリアの教室長で、スクールFCでは中学受験社会の授業も担当している。
むぎぐみの中の一部門である療育支援部門Flos(フロス)を仲間とともに立ち上げ、発達に偏りのある子どもたちに対して、行動面・社会面・学習面での支援を行っている。また、発達に関する困りごと・家庭内暴力・不登校などを中心とした、保護者のみなさまからの相談も受けている。花まるグループの教室長・校舎長のコンサルタントとして、定期的に現場を訪れながら、子どもと、その子どもに接する大人が何に困っているのか、ともに考え、支援している。グループ全体の療育支援の最前線に立つものとして、現場からの信頼はとても厚い。生徒・保護者・社員から「ごじら」の愛称で親しまれている。花まるメソッドにもとづく療育支援の実践例を伝えたいと活動の幅を広めている。
喜多見 学(きたみ まなぶ)
(株)こうゆう執行役員/NPO法人子育て応援隊むぎぐみ副理事長
東京公認心理師協会理事、日本公認心理師協会社会貢献活動委員、日本家族心理学会理事、家族心理士・家族相談士資格認定機構理事、日本ブリーフセラピー協会研修委員長・埼玉支部長など。
東京都教育相談センター教育相談員、立正大学心理臨床センター助教・専任相談員を経て現職。児童発達支援、放課後等デイサービス、心理相談室の運営・臨床業務の他、大学講師としての講義・研究を通じて子どもと保護者への支援を行っている。専門領域は、子どもの発達の支援の他、家族療法、ブリーフセラピー、自死対策など多様な領域に渡り、埼玉県を中心に、悩みを抱える人たちの声に応えるために、日々心理支援活動を行っている。
喜多見 学
喜多見学
喜多見 学
喜多見 学氏
喜多見学氏
喜多見 学氏
佐藤 暢昭
佐藤暢昭
佐藤 暢昭
佐藤 暢昭氏
佐藤暢昭氏
佐藤 暢昭氏
高濱 正伸
高濱 正伸
高濱正伸
高濱 正伸氏
高濱 正伸氏
高濱正伸氏