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仁木 耕平

「子どもの『語彙』…どうやって増える?どうすれば『太くなる』?~『マンガでわかる!10才までに覚えたい読解力・作文力のつく言葉1000』出版記念講演会~」

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 7月2日(金)、スクールFC教務部部長・仁木耕平が、著書「マンガでわかる!10才までに覚えたい読解力・作文力のつく言葉1000」の出版記念講演として「子どもの『語彙』どうやって増える?どうすれば太くなる?」と題してZoom配信を行いました。
 冒頭、0〜3歳の言語習得のプロセスを説明した仁木。言葉を身につけるということは「赤」と「ピンク」それぞれの色の範囲が分かるのと同じように、その言葉の「使える範囲」が分かることであり、一つの言葉の周辺にある類似の言葉についても知っている必要があると述べました。そのため、言葉の意味を知識として教えるだけではなく、どれだけ「生きた形で」言葉が使われている場面に子どもが遭遇できるかが大切だと語りました。
 具体的な方法として仁木は、家庭の経済状況などを問わず、幼児期に家庭で話されている「言葉の数」によって子どものIQや言語スキル、情報処理能力などに差が出るという研究結果について言及。子どもの発話に対する返答を増やすことや、色んな種類の単語や言葉の言い換えを会話に織り交ぜ、話しかける言語の質を豊かにすることで子どもの言語能力が高まると説明しました。とはいえ、難しく感じる必要はなく、子どもが言葉に出会い、学んでいくのは多くが「雑談」の中からであり、「このアイスおいしい?」といった日常の問いかけや、大人同士の会話を聞かせることだけでも充分に意味があると伝えました。
 次に、仁木は、小学校3〜4年生ごろから習う言葉の抽象度が上がり、読解に挫折する子が出てくる現状にふれ、大人が子どもの苦手な部分を冷静に分析して日々の会話でポジティブに補っていくことや、色んな経験をさせることで実感を伴って言葉を理解することが大切だと語りました。また、読書やアウトプットも言語能力を高める有効なアプローチだという仁木氏。親子で同じ本を読んで感想を伝えあったり、本に出てくる難しい言葉の意味をあらかじめ調べさせることや、家族でストーリーをつないでいく「リレー作文」も楽しみながら学べる方法としておすすめだと提案しました。
 幼児期に気になりやすい子どもの「言い間違え」への対応や、親自身が語彙力に自信がない場合の対処方法など具体的な事例も踏まえながら、子どもの言語能力について多岐にわたる内容となった本講演。ただ机で学ぶことだけが語彙力を増やす場ではなく、日常生活の親子の会話を改めて見直したくなる時間となりました。

登壇者プロフィール
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仁木 耕平(にき こうへい)
1977年生まれ、埼玉県育ち。
童話作家であった叔母の影響を受け、幼いころから、読むことも、書くことも好きであった。
大学卒業後、ものをつくりだす仕事に憧れ、映像制作の道へと進む。映像制作を学ぶ傍ら、草創期の「スクールFC」にアルバイトとして入社。そこで高濱 正伸と出会い、教育の世界の魅力と、花まる学習会の魅力、高濱の人間的魅力を、深く知ることとなった。一度はテレビ業界に進み、充実した日々を送るも、自分が一生をかける仕事はやはり教育だと一念発起し、4年後、再びスクールFCの門をたたく。
入社後は、抜擢人事で本部校の校舎長を6年間つとめ、現在は教務部長を担当。
専門教科は国語。読むため、解くためのポイントを徹底的に言語化・作業化しておこなわれる授業は、論理的かつエネルギッシュ。一度見たら忘れられない風貌もあいまって、何人もの生徒に「読解を解いていると、仁木先生の声が聞こえて解ける」と言わしめるほどである。中学受験・高校受験ともに、国立・御三家志望生も含め、多くの受験生を成功に導いてきた。
実績に裏付けられた授業力・進路指導力とあたたかい人柄で、保護者・子どもたちから厚く慕われ続けてきたことは、多くの保護者・生徒たちの声からも、進学塾の激戦地である南浦和において、6年連続会員数が伸び続けてきたことからも、伺い知ることができる。
現在も、教材開発の統括を担当しつつ、授業の現場の第一線でバリバリ活躍中。



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