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中山 翔太

「賢くなる子のあそびと習慣」

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2月9日(火)、「賢くなる子のあそびと習慣」と題して、花まる学習会教室長そして数理教室アルゴクラブ責任者を兼務する中山 翔太によるZoom配信講演会を開催いたしました。
まず自身の幼少期を振り返って、昔と今の遊ぶ環境の変化に触れます。子どもの頃は、公園の遊具で箱ブランコ(複数人で乗るゴンドラ式のブランコ)が流行っていたが、事故が多くなって一斉に公園から消えていき、それと同時にテレビゲームが普及していったと中山。自身は身近なもので弓矢やハンモックを作ったりして自然の中で遊んでおり、遊びの醍醐味は自分たちでルールやものを作ることにあったのに、どんどん既製品で彩られるようになってしまったとします。また環境以外にも、習い事をたくさんするようになったり、中学受験に早くから取り組む子が多くなったりなど、時間的にも忙しくなっていることを指摘。また遊ぶ仲間に関しても現在はコロナの影響もあり外遊びがなかなか難しくなる中で、習い事の仲間が多くなるなどの変化が起きているとしました。
次に、10数年間現場で子どもたちを教える中で、こういう子があと伸びするという事例を振り返り、賢くなる子の特徴を伝えます。一つは大きなポイントは行動を起こす原動力となる「やる気の種」を持っていることとします。「学力=やる気×知識」であるとした上でどれだけ知識がやってもやる気がなければ結果が出ない。さらにその時、本人の中で面白いと思えていて充実していれば全く問題ないとします。具体的な例として、恥ずかしがりで授業中急に名前を呼ばれても発表できないが、実際には解くことを楽しんでいたことを後から教えてくれた卒業生の話をした上で、子どもが楽しんでいるかどうかをよく見てほしいと述べました。その他に「何か1つ武器(大好きなもの)を持っている」「間違えることを怖いと思っていない」「創造力・想像力を働かせる遊びをしている」などのあと伸びする子の特徴を事例とともに挙げました。
さらに、賢くなる子の家庭の特徴を解説します。一つ目の特徴として、子どもがやっていることに興味を持って、一緒にやってみることができる家庭を挙げます。「今日はどんな問題を解いているの?」「ボードゲーム面白そうだね、一緒にやろう!」声をかけて、時としてうっとうしいと思われたとしても、自分に興味を持っているんだなと子どもが思えることが大切であると訴えます。その他にも、「あそび心を大切にする」「家庭の言葉の文化を大切にする」「怒ることと叱ることの違い」「ちょっと待ってと言わなくてもよい一定の時間を確保する」などを紹介しました。
子どもの様子がありありと目に浮かぶようなユーモア溢れる事例がたくさん紹介された本講演会。参加者の方からも「先生のお母様のお話、涙が出るぐらい笑っていました。こんなに笑えた講演は久しぶりで、とても良かったです。」「役立つ内容ばかりでたくさんメモを取りました。特に『賢くなる家庭の特徴』の内容は自分自身の反省点だらけでした。今後も講演会で学んでいきたいと思います。ありがとうございました。」などたくさんの感想をいただきました。


登壇者プロフィール
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中山 翔太(なかやま しょうた)
アルゴクラブ責任者
学生時代に特別支援学級、学童、児童館などでサポートスタッフを経験。
様々な子どもたちと触れ合う中で、遊ぶ環境が失われつつあること、子どもたちの「遊ぶ力」の低下に疑問を抱く。
「大人の都合で、子どもの遊び場を無くしていいものか」
「子どもの遊びとは何か」
という問題意識のもと、遊びと教育について考える。
子どもが遊びのように生き生きとしている教育とは何かを追い求め、花まる学習会に入社。
埼玉・神奈川・東京で教室長を歴任。
花まる学習会教室長の他、数理教室アルゴクラブ責任者を兼務。

180cm以上の大柄な体型、大きな声、パワフルな授業力を武器に子ども・保護者から「ブラボー」の愛称で慕われている。
「遊ぶ感覚で学ぶ楽しさ、面白さ」を子どもたちに伝えながら、夢中になれる子の特徴、あと伸びする子の過ごし方をテーマに、これまで保護者会、勉強会を多数行っている。



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