6/13(木)、「子どもを伸ばすためには〜幼少期と思春期、それぞれの関わり方〜」と題して、花まる学習会 埼玉ブロック ブロック長 高橋大輔による講演をおこないました。
前職で、通信制の高校の教員として不登校や引きこもりなど、問題のある多くの高校生と関わってきた経験から『思春期以降も健全に成長していくための幼少期の過ごし方』について熱く語りました。
『子どもは、幼少期に親から愛されたり承認されたりしたプラスの原体験があるのかどうかが大切』と高橋。外からの刺激で自ら学んでいく時期である思春期では、どうしても他の子を意識したり、自分と比較してしまい落ち込むことがあるといいます。
その時、親がそれを助長しないようにプラスの態度で接していた子は、自分軸の確立され必ず復活するそうです。幼少期にどれだけ自分を好きになれるかという貯金が、思春期の成長に繋がることを痛感させられました。
そして、『結果はもちろん重要であるが、より重要なのは、子ども自身が主体性をもって何かに長期的に取り組んでいるかどうか。その際親は、手を動かして没頭している姿を、優しく見守ってあげてほしい』と言及しました。
子どもをやる気にさせるための方法として、例えば、親に宿題を見てもらいたいという子どもの想いから、郵便箱に宿題を提出し、それを親が採点する『郵便ポスト作戦』や、できるまでとことん付き合う『最終満点法』など、ユニークな手法も多数紹介されました。
登壇者プロフィール
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高橋 大輔(たかはし だいすけ)
千葉県出身。 千葉大学教育学部を卒業後、筑波大学大学院で中国文学を専攻。その後通信制高校で教鞭を執る。 高校の教員時代に出会った子どもたちは不登校や引きこもりなど様々な事情を抱えており、その原因は幼少期の過ごし方、学び方にあると気付き、花まる学習会に入社。 現在は、埼玉ブロックにある花まる学習会の全教室を管轄しながら、野外体験で各宿の責任者を務めたり、社員や講師育成をしたりと、幅広い分野で活躍。 また、様々な試練を乗り越えた子どもたちを社会に送り出してきた経験をもとに、各所で講演会を行なっている。 講演会では「習慣化・成功体験・自己肯定感」をテーマに、保護者や周囲の大人の心構え、関わり方について話す。 目の前のひとりひとりと真摯に向き合い、肩を並べて問題を解決しようとする姿勢は、多くの子どもや保護者から信頼を得ている。
講演では、今まで早起きができなかった子が、サマースクールで朝日を見て感動するまでのエピソードや、カンニングが当たり前になってしまった子との格闘についてなど、高橋自身がこれまで子どもたちと触れ合った中で起こった様々な事例も紹介され、時に笑い、時に胸が熱くなる90分となりました。
高橋 大輔氏
高橋 大輔氏
高橋大輔氏
高橋 大輔
高橋 大輔
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