2/20(木)、「やる気を引き出すために 小学生編」と題して、スクールFC代表兼花まるグループ常務取締役 松島 伸浩による講演会を開催致しました。
のべ10,000件以上の受験相談や教育相談の実績を持つ松島。今回は、最も多い質問のひとつ「うちの子、いつになったらやる気になるの?」に対して、親が「やるとよいこと」、「やらないほうがいいこと」の両面を語りました。
まず、松島は子どもたちの未来に待ち受ける予測不可能な時代に言及しながら、「大切なことは、自分の意志で道を決めて失敗しても自信を失わないこと」だと語ります。そして、そのためには「子どもの努力に対して、結果よりも過程を見てあげることが大事」と説明。
また、松島は「はじめからやる気のない子はいない」としたうえで、『学習性無力感』を持たせないようにすることの重要性に言及。自信を失い、「努力しても無駄」と感じてしまわないようにするには、「子どもの適性・能力を過度に超えたことを継続してやらせない」「小さな成功体験を積み重ねる」「できないことを気にしない」ことが大切と語りました。
そして、子どものやる気を育むために、親ができることを説明。とりわけ印象的だったのは、親側の子どもの話を聴く姿勢について。「なんでできないの?」と大人の論理で責めるのではなく、親から子どもに相談をもちかけるなどして、自分の意見を話しやすい環境をつくり、「子どもと同じ目線で話を聞いてあげること」がやる気を育むうえで大切だ、と強く語りました。
最後に松島は、「やる気は期待をかけ、自立させ、信頼することから生まれてくる」と語り、「子育てに正解はないからこそ、『見守る』という姿勢を大切にしてほしい。そのなかで生まれてくる各々の家庭の結果こそ、最善だと思う」と強く訴えました。当日は会場から多くの質問も寄せられ、非常に学びの深い講演会となりました。
登壇者プロフィール
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松島 伸浩(まつしま のぶひろ)
1963年生まれ、群馬県みどり市出身。現在、スクールFC代表兼花まるグループ常務取締役。教員一家に育つも、私教育の世界に飛び込み、大手進学塾で経営幹部として活躍。36歳で自塾を立ち上げ、個人、組織の両面から、「社会に出てから必要とされる『生きる力』を受験学習を通して鍛える方法はないか」を模索する。その後、花まる学習会創立時からの旧知であった高濱正伸と再会し、花まるグループに入社。教務部長、事業部長を経て現職。のべ10,000件以上の受験相談や教育相談の実績は、保護者からの絶大な支持を得ている。子育て講演会、教育講演会は定員のため抽選になるほどの人気である。現在も花まる学習会やスクールFCの現場で活躍中である。
松島 伸浩氏
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松島 伸浩
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