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箕浦 健治

「生きる力 ~もめごとはこやし~」Part4

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2/6(水)、「生きる力 ~もめごとはこやし~」と題し、花まる学習会・野外体験部部長 箕浦 健治の講演会を開催しました。
はじめに、現在200~300万人にものぼり社会問題にもなっている「働けない大人=ニート」ついて、お話がありました。大阪教育文化センター「大阪子ども調査」における年代別の自己肯定感における調査では、小学4年生では45%が「自分が好き」だったのに対し、高校2年生ではたったの10%に。中学2年生では20%だった「世の中は努力しても報われない」が高校2年生では60%になっていました。その原因を探っていくと、幼少期の親からの心ないことばに傷ついて自己肯定感を失い、引きこもりやニートになったというのです。
心ないことばとは、「あんたは、口ばっかり」「何をやってもダメだ」「産まなきゃよかった」「なんでそんなにできないの」などというもの。箕浦先生は「叱る時には、行為を否定して、人格を否定しないように!」と強く訴えていらっしゃるのが印象的でした。

続いて、野外体験での豊富な事例をお話いただきました。子どもたちがいかに野外体験の宿泊学習を通して、友だちともめながらも、たくましく成長していくのかを、まるで目の前で繰り広げられているかのように話してくださるので、参加された方々は、ひとつひとつエピソードに大爆笑したり、涙ぐまれたりしていました。

「穏やかな話し方に癒され、学びの多い充実した時間を過ごせました。たくさん笑って泣きました。保育の仕事をしていますが、子どもへの寄り添い方、声のかけ方を考えさせられました」(小2女子 母)、「親が基準をブレさせてはいけない!ということが、ささりました。今後は多くの大人と関わりをもたせたいと思います」(年中男子 母)、「あっという間の90分でした。高2で幽霊を信じている子が75%もいるのに驚き、その理由がバーチャルな世界にどっぷりと浸りきっているからということに世代の違いを感じました。様々な世代の人と関わりをもたせ、親としてどっしりと構えて見守れるようにしたいと思いました」(年長男子 母)など、たくさんの感想をいただきました。

登壇者プロフィール
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箕浦 健治(みのうら けんじ)
花まる学習会 野外体験部 部長
2004年花まる学習会に入社。年中~小学生までの生徒指導に尽力。18歳の時に野外体験のアルバイトをはじめ、現在に至るまでに延べ6万人を超える子どもたちの命を預かってきた。入社2年目にして花まる学習会野外体験部部長に任命され、野外体験部門において日本一といわれる基盤を築いた。
出身は大阪府堺市。大阪という土壌もあり、「笑い」に厳しい家庭の中で育つ。父親の転勤に伴い、広島県で幼少期を過ごす。山・川・海に囲まれた大自然の中で育ち、遊びを通し、自然との付き合い方や生き方を学ぶ。花まるグループの野外体験では、「自然の中で過ごす」上での学びに注力するだけでなく、「親との連絡一切禁止」、「友達同士の参加禁止」という新しい切り口から、「ミニ社会」を積ませることで、将来社会に出てメシが食える人間を育てている。また幼稚園・公立小学校・自治体からの講演依頼が多数。現場で見た子ども世界での出来事・実体験を通しての話が、母の心をうち、絶大なる信頼を得ている。我が子のことで想い悩める母たちを笑顔にすると同時に勇気を届けている。子どもや父兄からも「ファイヤー」の愛称で親しまれ、その名の通り、熱い背中で子どもを引っ張っている。

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