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加藤 紀子氏 × 中邑 賢龍氏

「子育てベスト100対談第13回 今の子どもたちに、なにが足りない?」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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9月29日(木)加藤 紀子氏 × 中邑 賢龍氏による「子育てベスト100対談第13回 快適な暮らしが子どもにもたらす影響とは?」と題した対談をZoom配信いたしました。
 すべての子どもたちが追い詰められずに生きられる社会の実現をミッションとして、様々なプログラムを手がける中邑氏。近年、英語やプログラミングなど子どもたちに求められることが増える一方で、運動能力の低下や学習性無力感など「生きる力」が弱くなっているとして、中邑氏は「子どもたちは何も悪くない。自由な時間が奪われ、リアルな体験が不足している。学校ではなく親の問題。」と言います。
 講演では、中邑氏が主宰するプログラムの事例を紹介。「LEARN with Porsche」では、流通プロセスを肌で感じさせるため、四国の段々畑の訪問や、小さな漁船に乗せてカツオの一本釣り体験を実施。また、成績不問・障害不問・コミュニケーション力不問の新しいスカラーシップ「LEARN ONE」では、「1週間の家出をして、アルバイト体験をする旅。」として、普段家にこもりがちの子たちが、北海道で雪に埋もれた枯れ草を運び出すプログラムを実施しました。
 中邑氏は、単なる社会科見学ではなく、危険や不便が伴う、自分自身で決めざるを得ない状況に置くことで、子どもたちは自然と学びを深めていくと言います。「STEAM教育が謳われているが、全員がプログラマーになる訳ではない。人間には様々な役割があり、まずは生きる力をつけていくことが大事。」と伝えました。ほかにも氷から火を起こすプログラムなどがあり、加藤氏も「時間制限なく試行錯誤できる場は貴重。」と賛同していました。
 講演後半では、子どもたちの生きる力を育むために、今日から家庭でできることや、やめることにも言及。中邑氏は「これからの教育では、押さえつけるのではなく、子どもが主体的に学ぶ環境をどう設計できるかが求められていく。とはいえ、家が子どもにとって楽しい場所であれば、まずは大丈夫。」と家庭での見守りや働きかけが重要であると伝えました。
 受験中心の学びに偏らず、「社会で生きる」ということの実感を伴った教育が子どもにとって大切だと感じられる、有意義な時間となりました。


登壇者プロフィール
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加藤 紀子氏(かとう のりこ)
教育ライター
1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、子どものメンタル、子どもの英語教育、海外大学進学、国際バカロレア等、教育分野を中心に「プレジデントFamily」「ReseMom(リセマム)」「NewsPicks」「ダイヤモンドオンライン」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。このたび、『子育てベスト100』を上梓。高濱 正伸が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな!』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめあげた力作である」と評して話題となっている。

中邑 賢龍氏(なかむら けんりゅう)
東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野教授
1956年、山口県生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位修得退学後、香川大学教育学部助教授、カンザス大学・ウィスコンシン大学客員研究員、ダンディ大学客員研究員などを経て現職。異才発掘プロジェクトROCKETなどICTを活用した社会問題解決型実践研究を推進。著書に「バリアフリー・コンフリクト」(東京大学出版会)、「タブレットPC・スマホ時代の子どもの教育」(明治図書)、「育てにくい子は、挑発して伸ばす」(文藝春秋社)など。


中邑 賢龍氏
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