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高濱 正伸 × 井本 陽久 × 藤井 道子

【保護者からのメッセージシリーズ Part.6】「花まるで育む未来への翼 学校に行くことが全てではない!?〜学びの新定説〜」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

アイコン 花まる学習会 +

1月18日(火)【保護者からのメッセージシリーズ Part.6】「学校に行くことが全てではない!?〜学びの新定説〜」と題し、Zoom配信を致しました。
今回は、子どもたちが安心して学びに没頭できる場として「いもいも教室」を主宰する井本 陽久と、不登校のお子さまが「いもいも教室」に通う2人の保護者をゲストにお迎えし、花まるグループ 花みち元気塾 代表 藤井が、高濱 正伸とともに「子どもたちの『今』が輝くために親や大人ができることは何か?」について対談しました。
 子どもが不登校になったとき「子どもの学びにも色んな選択肢があっていい。ある意味ラッキー。」とさえ思ったという保護者の川崎さん。もう一人の保護者、松丸さんも「ホームスクーリングについて調べると、学校に行かない時間を有意義に使っている家庭がたくさんあることを知り、学校に行けなくても大丈夫だと思った。」と語ります。
 2人の保護者が生き生きと語る姿を見て、高濱は「親の不安や緊張が子どもに移る。親が『いもいも教室』という居場所を見つけられたことが大きい。」と感心し、不安になりがちな親の心情について「子どもは、他人の目を気にしたり、苦手や嫌いというコンプレックスを抱いたり、『やらされている』という感覚を持つと不幸になる。親は子どもを枠にはめたり比較したりせず、今、目の前のありのままの我が子に集中してあげてほしい。」と伝えました。
 井本氏も「お二人の保護者は、親自身がアートをされていて、正解がない世界にいたことも他人の目を気にしないでいられたひとつの理由ではないか。」と推察。その上で「『森の教室』では、自然の中で子どもたち自身がどこまでも遊びを広げていく。大人が何かできるようにしてあげなければと考えると、まずうまくいかない。」と述べ、子どもたち自身が本来持つ強さや可能性を信じる大切さを伝えました。
 一方、不登校について「子どもの将来を考えると不安」という事前質問が多かったことにふれ、高濱は「自由な学びの場は広がりつつあるが、高卒認定資格を視野に入れたり、専門性を一つずつ積み上げるといった現実的な視点を持ち、親が覚悟を決めることも必要。特に、社会に出る力をつけるために、漢字や自分の言葉で伝える練習は大事にしてほしい。」と長年の経験を踏まえてアドバイス。井本氏は「未来に備えるほど親は一層不安になる。先々を見すぎないことも大事。また、子どもは本来、身体全体で表現するもの。学校を休むと体を動かす機会が減るので、不登校の子は意識的に身体を動かしてほしい。」と伝えました。
「学校に行かない」という決断は、親子双方にとって大きなものですが、ただ焦って「学校に戻そう」と考えるのではなく、子どもに合った学びの場を探すことが大事だと語った井本氏と高濱。学びとは何か、学校の役割も含めて見つめ直す、有意義な時間となりました。


登壇者プロフィール
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井本 陽久(いもと はるひさ)
いもいも教室主宰
栄光学園中学高等学校、東京大学工学部卒業。長年、生徒と共に児童養護施設で学習ボランティアを続ける他、福島県飯舘村の飯舘中学校特別講座を定期的に開催。東京都西多摩郡檜原村では森や川で過ごし自ら考える力を育む「森の教室」も「いもいも」として主宰。その生き方と活動は、『いま、ここで輝く。』(おおたとしまさ著)、NHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀』(2020年1月放映)で詳しく紹介されている。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。
県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。
算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。
公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー、NHKラジオ第一「らじるラボ」の【どうしたの?~木曜相談室~】コーナーで第2木曜日の相談員を務める。

藤井 道子(ふじい みちこ)
花まるグループ 花みち元気塾 代表
栃木県宇都宮市出身。つくば市在住。
花まる講師、花まる教室長を15年続け、2017年に(株)hanamichi familiarを設立。花まるグループ 花みち元気塾として成績をあげるには、子どもの持って生まれた良さを認めて信じることがスタートとの理念のもと、幸福感を持って元気に社会に出て行くことを目標に園児から高校生まで幅広く受け入れている。歯科医、医学部学生、中学生の男子3人の母親。自分の子育てで経験した多くの失敗と、たくさんの子ども達を見て感じたことを照らし合わせ、子育て、受験、進路、など教育とは何かについて考え中。社会貢献として国と市の協働事業にも参入している。



藤井 道子
藤井道子
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井本 陽久
井本陽久
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