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安浪 京子氏 × 川島 慶

「中学入試算数2021をふりかえる ~わくわく解くために必要なこと~」

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3月19日(金)安浪 京子氏 × 川島 慶による「中学入試算数2021をふりかえる ~わくわく解くために必要なこと~」の講演会をZoom配信いたしました。
前半30分は、「2021年中学入試算数統括」と題して、川島が大学時代から毎年続けている独断と偏見で選ぶ「中学入試算数 良問大賞」の解説を行いました。 実際にこの2月の入試で出題された豊島岡女子、開成、女子学院の問題を解きながら、そのために必要な考え方や姿勢について説明しました。川島は「良問とは試行錯誤の末の心地よい快感があり、その発見の解像度も試される問題」だと定義し、それぞれの問題について、どのように試行錯誤をするのかの解法の過程を紹介するとともに、中学側が入試問題にこめた想いについても語りました。
後半60分は、「健全な学力」と「強い精神力」を育てる中学受験算数のプロ家庭教師 安浪 京子氏と川島の対談スタイルで、「文章題の解法力のつけ方」「図形問題のセンスの磨き方」の2テーマについて語り合いました。文章題の場合、子どもが見た瞬間に「いやだ!」となってしまうのは、文章を読んでその意味をくみとるのにエネルギーが必要だから。安浪氏は「これはどういうこと?」と声をかけながら保護者もいっしょに読み解くことを勧めました。また、保護者へのアドバイスとして「英語で書かれているくらいに考えてください。小学生は、読むこと自体を獲得している段階でもあります」と伝えていると説明しました。図形のセンスについては、「もともとセンスがあるというよりも、ある程度の基礎の量をやった後に、センスのようなイメージのひらめきが出るので、まずはやってみることからだ」と安浪氏は強調しました。最後に、鉛筆の持ち方、数字をきちんと書く、四角をしっかり書く、まっすぐな線を引くなど、算数の問題を解く以前に準備できることを低学年のうちにしておくと良いと語りました。「算数が嫌い!になって困っている」「大手塾と個人塾の併用について」「小1から日常でやっておくとよいこと」など事前にいただいた質問への答えもいただいた、充実の90分となりました。



登壇者プロフィール
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安浪 京子氏(やすなみ きょうこ)
株式会社アートオブエデュケーション代表取締役/算数教育家/中学受験専門カウンセラー
神戸大学発達科学部にて教育について学ぶ。関西・関東の中学受験専門大手進学塾にて算数講師を担当、生徒アンケートでは100%の支持率を誇る。プロ家庭教師歴20年以上。 中学受験算数プロ家庭教師として、算数指導だけでなく、きめ細かい指導とメンタルフォローをモットーに毎年多数の合格者を輩出している。中学受験、算数、メンタルサポートなどに関するセミナーの定期開催、特に家庭で算数力をつける独自のメソッドは多数の親子から支持を得ている。中学受験や算数に関する著書、連載、コラムなど多数。「きょうこ先生」として、朝日小学生新聞、「AERA with Kids」、「プレジデントファミリー」などで様々な悩みに答えている他、教育業界における女性起業家としてビジネス誌にも多数取り上げられている。

川島 慶(かわしま けい)
ワンダーラボ株式会社 代表取締役
1985年生まれ、栄光学園中・高等学校卒業。東京大学大学院工学系研究科修了。2007年より、花まる学習会で「なぞぺ〜」シリーズ制作に携わる。自ら4歳から大学生までを教える傍ら、公立小学校や国内外児童養護施設の学習支援を多数手掛ける。2014年、株式会社花まるラボ(現:ワンダーラボ株式会社)を設立、開発した思考力育成アプリ「シンクシンク」は世界150カ国100万ユーザー、「Google Play Awards」など、国内外で受賞多数。子どもたちから「知的なわくわく」を引き出すことをミッションとし、アプリや授業、イベントなど、多様なコンテンツを生み出している。過去に東京大学非常勤講師。毎年算数オリンピックの問題制作に携わり、2017年より三重県数学的思考力育成アドバイザー。同氏も開発に深く関わる中学入試算数向け学習アプリ「究極シリーズ」(立体切断・立体展開・計算)は、学習ツールの新定番として注目を集めている。


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