6月11日(木)「中学受験をお考えの方へ 女の子の学校の選び方」と題して、育児・教育ジャーナリスト おおたとしまさ氏とスクールFC教務部副部長 伊藤 潤によるZoomライブ配信講演会を開催いたしました。
はじめに、伊藤は学校選びのポイントとして「周りや学校に合わせるのではなく、家族に合う学校を選ぶ」ことの大切さを訴えました。それは、家からの距離や、子どもの特性などを踏まえて考え、周りの情報に振り回されないことだと語りました。すべてが完璧な学校などは存在しないので、自分たち家族にとって、子どもにとって何が大切なのか、何が譲れないないのかをしっかりと握っておくことが、中学受験を幸せな経験とすると、おおた氏も強調されました。
次に女子校、共学、大学附属の違いについて説明しました。そもそも女子校というのは、全中学校の中でわずか6%しかありません。多感な時期に、女子であることを意識することなく、異性からの視線を気にすることなく振る舞うことのできる自由さがあるとする一方、異性との自然なコミュニケーションの機会がなくなるので、それを補足する環境を整えてあげることが大切と、おおた氏。大学附属の場合、「受験に縛られずに、好きなことに打ち込める」という利点がある反面、将来の選択肢を狭めてしまうような考え方での選択は成長の機会を奪うことになるので注意が必要と警鐘をならされました。
最後に、「親と子の志望する学校が違った場合にどうすべきか?」という、事前に寄せられた質問にお答えいただきました。親側は「どうやったら親がのぞむ学校に変えてくれるか、子どもを説得する方法を教えてほしい」という主旨の質問が多いが、これは違うとおおた氏。学校に通うのは子ども自身であり、「本人がどうして、その学校に行きたいと考えているのか」にしっかりと耳を傾けることをして、親に対しての信頼をベースに親側の考えを伝えたうえで、最後は、本人に決めさせてあげてほしいと訴えました。それこそが、その後の成長につながり、長い人生のなかで、自分で決断していく一歩になると締めくくりました。
登壇者プロフィール
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おおたとしまさ氏
育児・教育ジャーナリスト
「こどもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。いま、こどもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。独立後、数々の育児・教育誌のデスクや監修を務め、現在は、中学受験をいい経験にする方法、学校・塾の役割、男性の育児、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、などについて、執筆・講演活動を行う。『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』『いま、ここで輝く。』など著書は50冊以上。 講演は、学校や塾の保護者、教員、子育て夫婦、中高生を対象に全国および海外で実施。
伊藤 潤(いとう じゅん)
花まるグループ スクールFC教務部副部長
開成中・麻布中などの最難関ゼミの算数を担当。御三家をはじめとする難関校に多数の教え子を輩出。一方で、中学受験を始める段階での差を少しでもなくすために、花まる学習会の教室長として幼児期の教育現場にも立ち、年中から中3生までの指導に関わっている。中受への問題意識から「週2日の通塾、夕ご飯をお家で食べて志望校に合格する」をコンセプトとした、新しい中学受験塾シグマTECHを2019年度より開校し、その代表を務めている。
おおた としまさ氏
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おおた としまさ
おおたとしまさ
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伊藤 潤
伊藤潤
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