10月14日(木)平沼 純による「【第2弾】公立中高一貫校受検講演~私立にはない魅力がいっぱい!公立中高一貫校をおススメする理由~」と題した講演会をZoom配信いたしました。
平均倍率5倍の狭き門、大人気の公立中高一貫校。現在都内には11校が開校、さらに、2021年度以降に5校の都立高校が中等教育学校への改変を予定しています。茨城県では2022年までに公立中高一貫校が10校新設予定でもあり、説明会には保護者が入り切らなかったといわれています。そんな公立中高一貫校の魅力と入試問題傾向・受検準備について・対策模試の問題作成を担当するプロが語りました。
選抜方法は、通っている小学校の先生が作成する「報告書」と一斉に行われる「適性検査」。その「適性検査」では、作文系問題・算数・理科・社会を複合させた問題が課され、学校によっては面接やグループワークが実施されます。その「適性検査」を突破するには、いわゆる知識量や演習量だけではない、思考力・表現力・人間力が必要とされ、詰め込みではない「生きた学び」が必要だと強調しました。そして、言うまでもなく学力の基礎は、未知を探求する精神や強い主体性を試される入試であることを、実際の入試問題を解きながら説明しました。「能動的に学ぶ」「新しい価値をつくる」「考える過程を楽しむ」「周りを変えていく」などの求められている人物像は、「赤毛のアン」「飛ぶ教室」などのロングセラーの名作の中に描かれる主人公たちとも重なると、国語を指導する平沼らしい解釈も語られました。
そして、準備の方法については、「親子の対話を大切にする」「家事の手伝いをさせる」「地域の行事に参加する」「自分の部屋を片付ける」「あいさつをしっかりする」など具体的な方法を解説しました。最後に運を味方につけられる子どもは、周りへの思いやりがある傾向が多いという実体験に基づいたエピソードが語られ、公立中高一貫校受検経験者の本音の言葉が紹介されました。
登壇者プロフィール
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平沼 純(ひらぬま じゅん)
スクールFC用賀校で国語授業や公立一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。模擬試験の問題作成などにも携わる。公立一貫受検では、担当した7年の間に3度の合格率50%を達成するなど、多数の受検生を合格へと導いてきた。子どもたちの世界観が広がる、知的躍動にあふれる授業を展開。各種メディアで紹介されている『子どもを本好きにする10の秘訣』(実務教育出版)のほか、書籍、雑誌、インターネット記事などを多数執筆。オンライン書店「honto」ブックキュレーター。読書をテーマにした講演会も精力的に行っており、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。
平沼 純
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