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中竹 竜二氏 × 高濱 正伸

「子どもを伸ばす親の6ヶ条」

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9月15日(火)中竹 竜二氏 × 高濱 正伸「子どもを伸ばす親の6ヶ条」と題して、日本ラグビー界の第一人者で、コーチをコーチする「スポーツコーチングJapan」代表理事の中竹 竜二氏と花まる学習会 代表 高濱 正伸によるZoomライブ配信対談を開催いたしました。
冒頭、中竹氏の子ども時代を振り返りました。男子3兄弟の真ん中。家には本や新聞などの活字がなく、ご自身、音読がとても苦手で国語の時間に読まされるのがとても苦痛だったと語りました。それが原因でいじめられたりバカにされるのがイヤで、徹夜で暗記して、翌日学校で音読を成功させます。しかしクラスメイトや先生は、いつもと違う中竹少年の音読に反応することがありませんでした。そこから、人の期待のために頑張るのでなく、自分のために頑張ろう、そして人の5倍頑張れば普通にできるのだから自分は5倍努力することが大事だと確信したと伝えました。高濱は、小2でそこに気がつけたことの素晴らしさと、音読が苦手だったからこそ身について聴くことに集中する姿勢が今につながっていると分析し、不得意だったことが強みになった良いお手本だと訴えました。
小中高大とラグビーを続けますが、「けがが多くて足も遅く、身体も大きくなかった」と中竹氏。大学時代がキャプテンをされていましたが、「とてもへたくそなキャプテンでした」と語りました。しかし、そのチームがなぜかよくまとまっていることから、早稲田大学ラグビー蹴球部の監督に抜擢されます。前任者から「お前の指導力には期待していない。ただ、ラグビー蹴球部の若いOBとして同世代を巻き込み、これからのチームをつくっていってほしい」と言われ、仲間のポテンシャルを引き出し、その力を発揮させる術を、たくさんの失敗とともに学ぶことになったそうです。メンバーが監督に頼らず自ら考え、自ら問題を解決して勝っていく、そんなフラットなチームづくりを目指し、一人ひとりに「君はどういう選手?」と、問いかけることから始めました。ラグビーは、プレイヤーにどこか一つ得意なところがあれば、足が遅かろうが、体が小さかろうが活躍できる場所がちゃんとあるスポーツ。「ワンチーム」という言葉がそれを象徴しています。
 そのようなラグビーの魅力を表す、もうひとつのキーワードが「オフ・ザ・フィールド」。試合や練習のフィールド(オン・ザ・フィールド)ばかりではなく、普段の生活や休みの時間であるオフ・ザ・フィールドを大切にするという精神がラグビーには根付いているのです。高濱もスポーツを子どもにさせることにより、普段の生活を整えられることが大切で、人間性を高めることこそが第一義と語りました。
 視聴者からもたくさんの子育てに関するご質問が寄せられ、子どもを伸ばす親としての姿勢や声かけなどを具体的な回答を得られる会となりました。

登壇者プロフィール
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中竹 竜二氏(なかたけ りゅうじ)
日本ラグビーフットボール協会 理事/株式会社チームボックス 代表取締役

1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年より日本ラグビーフットボール協会、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターを努め、2019年、協会理事就任。
2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。
2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、ラグビーに留まらずスポーツコーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
著書は自著や翻訳解説本等多数あるが、子どもの教育について書いた書籍には、自身の幼少時代のことを綴った子ども向けの書籍『挫折と挑戦 壁をこえて行こう』(PHP研究所)に次ぐ二冊目になる。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。
公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー、NHKラジオ第一「らじるラボ」の【どうしたの?~木曜相談室~】コーナーで第2木曜日の相談員を務める。


高濱 正伸
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中竹 竜二
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