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宮本 哲也氏 × 井本 陽久

「教えない教育〜子どもは『夢中』を邪魔しないと伸びる!〜」

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7月13日(水)「教えない教育 子どもは『夢中』を邪魔しないと伸びる!」と題し、「宮本算数教室主宰教室」 主宰で、累計250万部のベストセラー「賢くなるパズル」著者の宮本 哲也氏と、栄光学園中学・高等学校元講師で「いもいも教室」主宰の井本 陽久氏の対談をZoom配信いたしました。
 子どもの可能性を引き出すユニークな指導方法から、数多くのメディアで注目されてきた両氏。それぞれの指導の原点になる想いとして、宮本氏は「授業時間の9割は無言で、生徒一人ひとりが没頭する。子どもは教えなければ教えないほど伸びる。自分からしていることでなければ、先取りなどで子どもの邪魔をしないことが大切」と語ります。
 また、不登校の子どもたちとも多く接する井本氏は「どの子も大人に認められたいと強く思っていて、本来の自分を押し込めてしまいがち。いわゆる優等生の子もたくさん苦しみを抱えている。親は、子どもの興味関心と、大人の思惑が違うと不安になる。親にできるのは、ありのままの子どもと向き合い、子どもに訪れる縁を受け入れること。」と言います。
 そして、夢中になれる子を育てるために親ができることを両氏の長年の経験から紹介したほか、参加者からの質問にも多数回答。「苦手な問題に出会うと固まって、自分で考えようとしない場合の対策は?」という質問には、「没頭した問題しか得意にならないので、興味のある問題だけ解けばいい。あとは、おもしろい問題を与えること。」と宮本氏。井本氏は「できるできないで評価しがちだけれど、むしろ失敗することを子どもは喜ぶ。数学に縁があれば伸びるが、数学ができなくて見つかる道もある。」と答えました。
 さらに、「子どもが算数に苦手意識を持っているときの対応は?」、「漫画ばかり描いている熱意をいつか勉強に向けられますか?」といった質問にも、両氏からテンポ良い回答が繰り広げられました。
 子育て全般について、「子どもを信用すると、子ども自身の意志で将来を考え始める。親が代わりに心配しないで。」と話す宮本氏と、「子どもをどう変えられたかではなくて、親がどう変われたかと、親側に主軸を置いてみて。」と伝えた井本氏。教育の本質を捉え、ありのままの子どもの姿を見つめ続けてきた両氏の姿勢から、学ぶことの多い、有意義な時間となりました。

登壇者プロフィール
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宮本 哲也氏(みやもと てつや)
大阪のしょーもない高校を1年で中退し、大検取得後、早稲田大学第一文学部入学(1984年演劇学科卒)学生の頃、塾業界に足を踏み入れる。卒業の際、一旦、業界からの離脱を試みるも就職試験に全滅し、当時日本一の進学塾だったTAPに入社。その後、SAPIX横浜初代教室長を経て、1993年、横浜に宮本算数教室設立。2009年、教室を日本橋に移転。2015年、教室をマンハッタンに移転。2017年、教室を中野に移転。2018年、教室を千代田区に移転。今日に至る。開校以来、「指導なき指導」を標榜し、生徒の自立、成長を冷やかに見守る。その哲学は『強育論』、授業スタイルは『超強育論』(いずれもディスカヴァー)に詳しい。2006年に出した『賢くなるパズル』(学研)はシリーズトータルで240万部を越えるベストセラーになり、今も売れ続けている。『賢くなるパズル』のメインである『計算ブロック』は英名KenKenで、世界10カ国で翻訳出版されていて、読売新聞、NewYorkTimesなど世界の多くの新聞、雑誌に連載されている。2010年、通信講座「賢くなる算数」開始。教室で使用する 小4(基礎編)、小5(応用編)の教材をここですべて公開した。2014年に出した『算数と国語を同時に伸ばす方法』『算数と国語を同時に伸ばすパズル』(小学館)もベストセラーに。

井本 陽久(いもと はるひさ)
いもいも教室主宰/栄光学園数学科講師
1969年生まれ。栄光学園中学高等学校を卒業後、東京大学工学部進学。️卒業後、母校である栄光学園の数学科の教員になり、長年、生徒と共に児童養護施設で学習ボランティアを続けている他、フィリピンのセブ島でも公立小学校や施設での学習支援活動を続けている。 2019年より、非常勤講師に身分を変更して、いもいも教室に軸足を置く。
アエラ、朝日新聞他、新聞雑誌などで多数紹介。その生き方と活動は、おおたとしまさ著『いま、ここで輝く。』(エッセンシャル出版社)やNHK総合『プロフェッショナル仕事の流儀』で詳しく紹介されている。



宮本 哲也氏
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井本 陽久
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