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加藤 紀子氏 × 渡辺 弥生氏

「子育てベスト100対談第2回 感情コントロールができない子どもが急増中?!他人とともに生きていく力の育み方」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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 6月25日(金)加藤紀子氏×渡辺弥生氏「子育てベスト100対談第2回 感情コントロールができない子どもが急増中?!他人とともに生きていく力の育み方」と題した対談をZoom配信いたしました。
 シリーズ第2回となる今回は、「感情リテラシー」ついてお話し頂きました。これは感情をコントロールする力のことを指し、他者に気持ちを伝え理解してもらったり、自分の気持ちを受け止めたりすることだと加藤氏は言います。感情リテラシーには気持ちを表す言葉の獲得が必要であり、語彙力の獲得は養育環境の影響を受けることを踏まえ、少子化・核家族化・共働き家庭の増加に、コロナ禍まで加わった現在の社会は、感情リテラシーが自然に育ちにくいことを指摘。スキルとして身につける必要があるとしました。
 次に、感情リテラシーに注目すべき3つの理由を挙げました。①感情コントロールを担う脳の前頭前野が10代の終わりごろまで発達するため。②世界の教育機関が21世紀において最も大事なスキルとする「対話する力」の土台が感情リテラシーであるため。③今注目されている「レジリエンス(心の復元力)」の土台も感情リテラシーであるため。
感情リテラシーを育てるには、親が様々な表現で子どもの言葉を言い換え応答し、語彙力の獲得を促すことが必要だと伝えました。
 続いて渡辺氏は、感情は記憶・判断・人間関係・健康へと影響を及ぼすことを示し、しかも瞬間的に蔓延する特徴があると述べました。
そこでイエール大学で開発されたムードメーターと呼ばれる指標を用いて、感情の4タイプを知るワークを行いました。渡辺氏は、「多くの親が子どもたちを『心地よくてエネルギッシュな状態』でいさせようとし過ぎている。充電できずに疲れている子どもたちには、感情を受け止めて応答してあげることが必要だ」と言います。子どもの話に関心を持ち、注意を向ける態度が非常に重要だと説明しました。質疑応答では「子どもの協調性」「ママ友との関係」などに関する数多くのご質問が寄せられました。感情リテラシーを育てるための、子どもへの応答的な関わりについて、様々な側面からお話頂いた大変有意義な講演会でした。



登壇者プロフィール
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加藤 紀子氏(かとう のりこ)
教育ライター
1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、子どものメンタル、子どもの英語教育、海外大学進学、国際バカロレア等、教育分野を中心に「プレジデントFamily」「ReseMom(リセマム)」「NewsPicks」「ダイヤモンドオンライン」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。このたび、『子育てベスト100』を上梓。高濱 正伸が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめあげた力作である」と評して話題となっている。

渡辺 弥生氏(わたなべ やよい)
教育学博士/法政大学文学部心理学科 教授
筑波大大学院博士課程で心理学を学び、筑波大学、静岡大学を経て、現在、法政大学教授。途中、ハーバード大学研究科、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で客員研究員。子どもの社会性や感情の発達の解明とソーシャルスキルの育て方を研究。幼稚園から高校まで教育実践にも足を運んでいます。「感情の正体」(ちくま新書)「子どもの「10歳の壁」 とは何か?」(光文社新書)「中1ギャップを乗り越える方法」(宝島社)「 親子のためのソーシャルスキル」(サイエンス社)など。



加藤 紀子氏
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