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野添 絹子氏

「ちょっと気になる子ども 親ができるサポートとは?」

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11月10日(火)「発達障害・グレーゾーン」のお子さまたちとそのご両親へのサポートを行う「アミクス発達支援プログラム教室」代表 野添 絹子氏による「ちょっと気になる子ども 親ができるサポートとは?」講演会をZoomにて配信いたしました。
幼稚園や保育園では「落ち着きがない」「先生の話を聞いていられない」「話がうまくかみあわない」「一人遊びが多く団体行動が苦手」「片付けられない」「パニックになりやすい」など、「ちょっと気になる子ども」が増えているといわれてます。ASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠陥障害)、LD(学習障害)などは、診断がつく子どもの数の10倍の数、グレーゾーンの子どもたちがいて、大人になって診断がつくことも少なくない野添氏は説明しました。
大切なペットのネコが亡くなってしまったお友達に「ペットショップにネコが売っているよ」と純粋に提案をしてしまう子ども。入院中で個室に移りたい患者さんに「亡くなったので、個室が空きましたよ」と悪気なく伝えてしまう看護婦さん。相手の状況や気持ち、背景に共感することが苦手で、言葉を越えた全体の状況を理解できないことから起きる現象です。そのため、理解はできないけれど相手に嫌われないように行動してしまう傾向に陥る子もいて、お友だちに「〇〇ちょうだい」と言われると、自分はあげたくなくても渡してしまったり、中高生に成長するとさらに深刻な状況を招いてしまう事例も多いとしました。
また、昨今「10歳の壁」という言葉がよく聞かれるようになりました。それは小学校の高学年になると抽象思考が要求される課題が増えてくることで、教育支援が必要な子どもが目立つことから出てきた言葉です。人口の14%存在しているといわれている境界知能(IQ70~85)の子どもたちは、支援が受けられないために授業についていけないまま、できないことを認めたくないために「やらない」選択してしまい、さぼっているように親には見えてしまうことがあると野添氏。人口の14%は35名のクラスで5名いる確率で、決して少なくない数です。
それら、さまざまな「気になる」様子別に親としてどう対応すればよいのかを丁寧に解説され、具体的な日常生活での対処方法を教えていただきました。社会で生きづらいことの多い子にとって、家庭は大事な居場所。安全で安心できる場であるように親子の信頼関係を築くことが何よりも大切だと訴えました。そして、子どもの得意と苦手を見極めて、得意を伸ばしながら、親自身がゆとりをもつ工夫をすることも忘れないでほしいと結びました。

登壇者プロフィール
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野添 絹子氏(のぞえ きぬこ)
アミクス発達支援プログラム教室 代表
教育学・神経心理学・認知心理学・英語教育を専門とし、発達障害の子どもとグレーゾーンの子ども支援活動を幅広く行う。また、相模女子大、国立看護大学校、国立病院機構、放送大学非常勤講師でもあり、「発達障害・グレーゾーン」のお子さまたちとその両親へのサポートを行う「アミクス発達支援プログラム教室」の代表でもある。著書に『子どもの才能チェックBOOK』(小学館)他。


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