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高濱 正伸

「【シリーズ】子どもの実力を伸ばす具体策(6) わが子の『おけいこごと』どう選ぶか」

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10/11(金)、「【シリーズ】子どもの実力を伸ばす具体策(6) わが子の『おけいこごと』どう選ぶか」と題し、花まる学習会代表 高濱 正伸による講演会を開催しました。

お子さんの「おけいこごと」選び、皆さんはどうされていますか? ついつい、「これをやらせておいた方がいいかも」「みんながやっていることをやらせた方がいいかな?」と ”正解”を求めていませんか?これに対し高濱は、「おけいこごと選びに正解はない」と言います。今回の講演では、正解を求めるのではなく、正解のない中で、親自身が信念を持っておけいこごとを決めるための”考え方”について語りました。

まず大前提として、おけいこごとを「するか・しないか」を決める以前に、「親自身が、しっかり自分の考えを見つめることが大切」と高濱。親が明確な哲学や指針を持っていないことで、自身の不安から子どもにおけいこごとの練習をやらせ過ぎてしまい、その結果、子どもがそれを嫌いになってしまうケースも多いそうです。「自らの心の健康のためにも、まず親自身が安心できる人とのつながりを持っておくことが大切」と強調しました。

また、おけいこごとを選ぶ際のポイントとしては、「そこで伸ばしたいのは、基盤力か、または強みか?」「子どものやる気に焦点が当たっているか?」「それをやらせるのは何のためか、理由を言語化できているか?」これらについて十分考える必要があるということです。子どもに関心がないのに、周囲の友だちに合わせて始めたり、目的や目標もなく行かせるのではなく、「信念を持って決めることが大切だ」と訴えました。

正解がないからこそ、親が信念を持っておけいこごとを「決める」、ということの大切さについて教えられた今回の講演会。最後は、おけいこごとについて自らの方針を振り返るというアンケートも実施され、子どもに「何を」「何のために」経験させるかを言語化する体験もしていただきました。

登壇者プロフィール
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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。
県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
算数オリンピック作問委員。2018年7月より、日本棋院理事。

1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。
公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。



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