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黒川 伊保子氏 × 高濱 正伸

高濱ゼミ「子育てで夫婦の方針が違います!」Part1

こちらの動画は、開始より01分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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1/20(月)、「子育てで夫婦の方針が違います!」と題して、登壇者に人工知能開発者であり、「妻のトリセツ」など夫婦関係に関する多数の著書のある黒川 伊保子氏をお迎えし、第6回高濱ゼミを開催しました。高濱ゼミは、20名という少人数で開催することで、普段の講演会ではなかなか取り上げることが出来ない保護者の方のご相談に、高濱とゲストが親御さんと1対1でお答えするという企画です。今回は、すれ違いが起きやすい夫婦関係をテーマに活発な質疑応答が行われました。(以下、敬称略)

女性の対話型AIの研究をしてきた黒川氏は、コミュニケーションには2つの型があると伝えます。女性に多い共感や労いをベースとした「心の文脈」と、男性に多い欠点指摘重視の「事実の文脈」です。いい夫婦関係には、「相手の会話スタイルを知り、その文脈に寄り添うこと」が大切と、すれ違いを解消するためのポイントを分かりやすく説明してくださりました。

「小学1年生の息子はパパが大好き。パパとよく遊ぶのはよいのですが、私は家事ばかりで寂しいんです。」と悩むお母さん。処方箋として、「 『今日学校でどうだった?』と聞くのは事実の文脈ばかりでよくない。心の文脈の会話をしないと気持ちはつながれないので、『今日お母さんこんなことあったのよ』と自分の話を先に話の呼び水としてプレゼントする といいですよ。」と黒川氏は伝えます。

「妻が大変そうだから、話を聞いてあげたいと思うが空回りばかり」というお父さんには、「絆(キズナ)の中には傷(キズ)がある」と黒川氏。「例えばウルトラマンの奥さんを想像すると、ウルトラマンが家でも強いままだったら奥さんは寂しい。でも外では見せない弱みを家だけで見せてくれるからこそ愛しく思い、いってらっしゃいと待っていられるのですよ。」と、弱音を見せることが一番の愛なのだということをお話ししてくださいました。

そのほかにも、子どもに失敗をさせた方がいいということをAIの機械学習の過程と照らし合わせたお話や、脳のホルモンの見地から考える早寝・早起き
・朝ごはん・適度な運動の大切さを、説明していただきました。
黒川氏の科学的な見地からの子育てと、高濱の実践で得た現場の知見が、アプローチは違えど同じ結論に辿り着いたことに、質問した親御さんも納得の表情が多く見受けられた回となりました。

登壇者プロフィール
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黒川 伊保子氏(くろかわ いほこ)
株式会社感性リサーチ 代表取締役/人工知能研究者/感性アナリスト/随筆家/日本ネーミング協会理事/日本文藝家協会会員 
奈良女子大学理学部物理学科卒。
人工知能研究者、感性研究の見地から「脳の気分」 を読み解く感性アナリスト。ヒトと人工知能の対話の研究を始める。その最初の開発ミッ ションで、全国の原子力発電所で稼働した女性司書 AI(大型汎用ビジネス環境では「世界初」と言われた日本語対話型インタフェース)を実現している。この研究の途上で、「情がからむとっさの」対話スタイルに男女差があることを発見。男女の脳の「とっさの使い方」の違いの研究を始める。やがて、語感の正体が「ことばの発音の身体感覚」であることを発見。AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法である「サブリミナル・インプレッション導出法」を開発し、マーケティングの世界に新境地を開拓した、感性分析の第一人者である。
主な著書に、「ことばのトリセツ」(インターナショナル新書)、「共感障害 ~ ” 話が通じない ” の正体」(新潮社)、「女の機嫌の直し方」(インターナショナル新書)、「母脳」(ポプラ社)、「キレる女 懲りない男 ~男と女の脳科学」(ちくま新書)、「家族脳」(新潮文庫)などがある。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック作問委員。2018年7月より、日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。

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